日記帳




2009年03月12日(木) 知らない街へ

今朝、通勤電車に乗り込んだ途端、スプリングコートを着て肩からカメラをぶらさげた若い女性の姿を見て、ああもう駄目だ、と衝動的に思う。
どこか遠いところに行きたい。
別に、近いところでも良いのだけれど。

定住安定型のはずである私が、何を間違って旅好きになったのかは分かりませんが、どこかここではない場所へ、という欲求には定期的に翻弄されている気がします。本当に、ふらりとどこかへ飛び出していけたら良いのだけれど、方向音痴という足枷が邪魔をして、ままなりません。誰か道連れがいなければ、旅ではなく失踪になってしまう。

……というようなことを、むずむずうずうずと考えていたら、友人の日記に綴られた「旅に出たい」願望を偶然に発見して、少し可笑しくなりました。やっぱり、春は旅の虫が騒ぐのです。
京都も良い、出来得るならばお花見の季節に、と思いはするものの、今年は旬を逃してしまいそうな予感がふつふつと沸いていて、切ないのでした。





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ほたる