日記帳




2009年09月10日(木) 木曽路はすべて山の中である(岐阜旅行記・2日目)

岐阜旅行二日目……と言いつつも、正しくは長野県にある妻籠宿・馬籠宿へ。同じ籠という字なのに、つま「ご」だったり、ま「ごめ」だったりするのはこれ如何に、というは素朴な疑問です。

・通りの風情を味わう妻籠、観光地の雰囲気を楽しむ馬籠。あるいは、クラシックな妻籠、カジュアルな馬籠。

・お昼ごはんをいただいた小さなお蕎麦さんの「山菜山かけ冷やし蕎麦」は、麺のコシといい、山菜のしっとり醤油の染みた味わいといい、予想以上の美味でありました。失礼ながら、外観の鄙びっぷりからは嬉しい意味で裏切られました。追加オーダーの「白玉かき氷」も、これは透明な黒蜜だろうかと思うくらいにこっくりした甘みのみぞれ氷でありました。

・お土産やさんで売られていた、ミニチュアサイズの背負い籠(背負う紐がカラフル。花器のようにして使えるらしい)がとても愛らしかった。

・木曽路はすべて山の中である、とは何の冒頭だったか……。藤村……?(正解は、『夜明け前』島崎藤村、でした)

・近年、意外と見られなくなった大きなヘチマが珍しくて、ついつい何枚も写真を撮る。ついでに道端に転がっていたお釜も撮る。

・妻籠の資料館に展示されていた、藤村の兄弟の子孫にあたる方の手になる葉書サイズの水彩画がとても気に入りました。ポストカードがあれば欲しいくらいでした。

・しかし、この資料館は歴史的な建物を母体にしている割には非常にオープンな空間で、中に職員の方がいるわけでもなく、奥の方にある部屋ならば、こっそりお昼寝していても気付かれなさそうでありました。風通しも良いことですし。

・急勾配の坂沿いに建つ馬籠は、脇を流れる水路も驚くほどの激流です。ここにそうめんを持ってきたら、超高速のサバイバルな流しそうめんができるなあ、と愚にもつかないことを考える。

・どんなに太陽が照っていても、建物の陰に入ればふっと涼しくなる。ああ秋の日和だなあと、実感する。





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ほたる