せっかくの「コミック強化年」なので、読み終えた作品の感想は日記にこそこそと書き留めておこうと思います。ただし、本家読書録と比べると、多少ならず辛口になる予感がしております……。 『童話迷宮(上・下)』 釣巻和 小川未明童話集を翻案して漫画化する、というのはなかなか大胆な試みだと思います。幻想的で妖しげな空気を纏いつつも、ライトな御伽話に仕立て直された、といった趣です。「野ばら」にはうっかり泣かされそうになりました。 原作はずいぶんと前に読んだきりなのですが、「童話」という単語から想像していたほのぼのと温かい印象は裏切られ、時に残酷に突き落とされるような読後感が残ったような、そんな記憶があります。なので、もっと濃密なストーリーを期待していたのですが、しかし文字と絵では受ける印象がずいぶんと異なるでしょうし、このくらいの濃度でちょうど良いのかも……? 絵と雰囲気はとても好みでした。 *** 準備室にいずれ読みたい漫画をひとまずぽいぽいと放り込んでみたところ、カオスにもほどがある、という様相を呈してきました。それでも懲りずに、オススメも常時募集中です。 |