日記帳




2010年02月06日(土) いつか見た森へ

兵庫県立美術館にて開催中の、「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」に行ってきました。会期終了間近な上、昨日にはポニョがTV放映されたことも手伝ってか、会場に辿りつくまで140分待ちという、どこぞの夢と魔法の王国のような盛況ぶりでした。

ひとたび展示室に入れば、いつか目にしたことのある風景がそこかしこに並んでいます。背景画なので、お馴染の登場人物の姿はそこにないものの、色合いや陰影が、間違いなく見覚えのある世界の雰囲気を醸し出しています。個人的には、深く神秘的な森の風景よりも、朽ちかけた廃屋や錆びた金属の描写こそ美しい、と感じました。

ところで、この方は「はだしのゲン」も手掛けられたのですね。件の作品といえば、私が十代も後半になるまで映画というものが怖くて見られなかった(そして今でも映画館は怖い)元凶となったもの。思わぬところで幼少時最大のトラウマと対峙することになったのでした。

ミュージアムショップでは、ラピュタに登場するロボット兵のカードスタンドを思わず衝動買い。腕が可動式で、一緒に首も回るという、なかなかに精巧な造りなのであります。






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ほたる