好みのものにはどっぷり影響されやすい性質の私は、案の定、昨日からシナモンロールが食べたくて仕方がありません。それも、ロールケーキみたいに輪切りの断面が見える形のものではなく、円筒状に切った生地を真ん中でにゅっと押しつぶしたあの形状の……と焦がれていたらば、ふと重要なことを思い出しました。今、積読本の中に飯島奈美さんの『シネマ食堂』が埋もれていることを。 もちろん(と言っても良いでしょう)、かのシナモンロールの作り方はしっかりばっちり載っていて、しかも表紙にまでなっていました。灯台下暗しとは、このこと。これは、作ってみるしかないような気がします。 *** もう8年も前、一緒に仕事をしていた人と、思いがけずまた同じ職場で机を並べることになりました。この人とは絶対にかつてどこかで出会ったことがある、でもいつどこでだったかは思い出せない、まさか突然「どこかでお会いしたことはありませんか?」なんて切り出すのは古風なナンパみたいで実行しづらいし……などと躊躇していたら、相手の方のほうが私のことを良く覚えていて下さったという、感動的なおまけ付き。縁とは不思議なものよと感じ入ったのでした。 |