日記帳




2011年01月15日(土) 夜を呼ぶ言霊

舞台「スルース」を観てきました。
http://www.shiki.gr.jp/applause/sleuth/
内容については、何を語ってもネタばらしに繋がりそうなので口を噤みますが、一言で表すとするならば、やはり「……騙された!」でしょうか。
舞台装置が美しく、時折台詞そっちのけで見入ってしまいそうでした。
ピエロが出てくる話だ、という知識だけは頭の片隅に仕舞い込んであって、それがどこから得たものだったかと記憶を手繰り寄せてみれば、出所は『斜め屋敷の犯罪』だった模様。

そして、足を延ばして「ロベール・クートラス展」へ。
http://www.e-ecrit.com/press/coutelas/
作家の頭の中にある、本人のみが降りて行ける親密な遊び場所を、扉の隙間から覗き見したような……。「孤高の画家」という響きから、もっと硬質で近寄りがたいものを想像していたのですが、目の当たりにした作品群はどこか手の温もりを感じるような、ユーモラスなような、そんな印象を受けました。
1月7日に手帳へ「いつか生で作品を見てみたい人」として名前を記したばかりだったのが、わずか十日足らずで念願叶ってしまい、全く巡り合わせとは侮りがたし、いやいやこれがもしや言霊の力か……と嬉しいような恐ろしいような。偶然の神様へお布施するような思いも込めて、作品集とポストカードを入手し、帰宅の途につきました。





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ほたる