いきいき定点観測記
Katsura



 2月の7

連載漫画には、その作品の「ピーク」
というものが存在すると思うのですよ、つねづね。

たとえば、頭文字D・対高橋涼介戦。
たとえば、蒼天航路・徐州(呂布)攻略。
たとえば、ガラスの仮面・「ふたりの王女」。
たとえば、北斗の拳・ラオウ編。

そこから、作品のテンションが下がったり、
キャラや設定のインフレが発生したりなどの
「マイナス要因発生」をして、ああ、この作品は
ここがピークなのか、と判断する事も出来るのですが、
作品自体のパワー上限を見せ付けられてしまう事で、
「あ、ここがピークか」と感じてしまったりすることも
ぜってぇ有ると思うんですな。

雁屋哲を再評価させた「野望の王国」にも、
多分に漏れずピークがありまして、もともとの
単行本で言えば8〜9巻あたり(完全版3巻)。
赤寺登場&川崎大騒乱あたりが作品のフルパワーで
あったように見うけられてしまいます。

とはいうても、その後も、ガラスの仮面で言うところの
「月影千草一人芝居・紅天女」並みの迫力有る内容では
あるんですが、そうはいっても。

と、考えると、
作品のピークできっちり終える事の出来た
「あずまんが大王」は、幸福な作品であったんだたなと。




2003年02月07日(金)
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