| 反省中 |
最近の読了本 『RIKO〜女神の永遠〜』柴田よしき 『陽気なギャングが地球を廻す』『グラスホッパー』伊坂幸太郎 他にも何だか色々読んだ気がするけど、思い出せない。 柴田さんは初読でした。正当派ハードボイルド(女性主役)のあたりは、桐野夏生を彷佛させます。独自の文体なんだけど、ちょっと稚拙な感じがしたなあ……でもこれはデビュー作だそうなので、今は違うかもしれませんね。しかしリコには全く共感出来なかったので、居心地の悪さが残りました。 伊坂作品二つは、前書はその内映像化されそうな気がする。動機やストーリー展開は、やっぱりちょっと強引というか、おいおいなところもあるんですけどキャラ勝ち。(この人いつもそうだよ) 後書は、殺し屋さんの話なので、本人が言う通りいつもより物騒な感じではありますが、嫌な気はしません。個人的には蝉が可愛かったので、あっさり死んでしまったのはショック。子どもの描写が意外とかわいい。(「バカジャナイノー」というあたりとか) 今日の読了本 『嫌われ松子の一生』山田宗樹 どーいうタイトルだよ、と思って読んだんですけど、上下巻一気読み。 何か落ち込んでる時とかに、こういう、女性の転落人生のお話とか読むとほんと凹むんですけど……まあテーマは違うところにある訳ですが。(主人公は松子ではなく、あくまで笙だし)でも最後の裁判のシーンとか、ほんと、凹みます。笙が怒鳴ったくらいじゃ物足りない……「許せない者を許す事、それが……」という台詞のとこ、腹立って仕方ないですよ。許せない者は一生許せません。絶対に。神が許しても私が許さないよ。 フィクションだというのに心から、犯人が全員死刑になればいいと思った。(物騒ですみません) でもこのタイトルはほんとどうなんだろう。何かギャグっぽく見えるんですよね……インパクトはあるけど……個人的に『〜の一生』ってタイトルが苦手なので、ちょっとあれだなー。だって、……『〜の一生』ってタイトルなんて、絶対幸せな一生の訳ないからですよ。そう考えると何かイヤになるなー、幸せな一生っていうのは、小説としてニーズがないのかなあと思うと。 お話として結構レベル高いと思ったんですけど、あんまりにもアレなんで、再読は出来ないです。
|
|
2004年09月09日(木)
|
|