| 読書記録 |
『淑女の休日』『聖なる黒夜』柴田よしき 前書は、私自身シティホテルのプランを見て「いいなあ、行きたいなあ」とぼやいてる女の1人なので興味があって読みました。 サラッと読めます。犯人は中々分らなかったけど……。しかし、事件の発端が、ホモの痴話喧嘩だと思うと……あの二人は何なんだー。あんなに血族に迷惑かけるカップルは初めて見ましたよ。 後書は、私はこの本は図書館から借りて読んだんですけど、購入する事にしました。花咲シリーズと共に。 最初は、いかにも同性愛めいたタイトルが今一つと思ったのですが、読み終わると、このタイトルしかないとさえ思えます。 誰が韮崎を殺したか、というミステリとしてもかなりきちんと仕上がってるし、麻生と山内を軸にした、及川と韮崎がからむ愛憎劇としても充分楽しめます。(全員男な訳ですが)私は及川が相当好きです。こういう歪んだひと大好き!(キャラとして。関わりたくはない)人として一番まともな麻生が一番興味ない………。まあキャラとしてです。 とはいえ、女性キャラも魅力的なのがこの本のいいところ。奈美は花咲シリーズで知っていたので言うまでもなく、皐月も相当素敵です。恋愛についての皐月の持論は、目から鱗が落ちる思い。私自身はそうはなれないけれども。 長いけど一気に読めます。現在と過去が上手く交差して、飽きさせない展開だし、作品としての完成度も高い。同性愛に興味のない方も絶対楽しめると思います。 『信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』宇月原晴明 う〜ん……すごい話だ………。 私は昔の●HKドラマのイメージで、信長は役所広司さんが一番イメージなのですが。 早い話が、明智光秀と豊臣秀吉で織田信長を取り合う話……と言うと語弊があるけど、そこが一番の印象に。 実は前述の「聖なる〜」で、「女は麝香、男は白檀の体臭を持つ者が、非常に性的魅力を持っている」みたいな記述があり、更に続けて「有名なところでは、織田信長が白檀の体臭を持っていた」とあったので、ちょっと興味がわいて「信長でそれっぽい本はないかな」と検索して見つけたのがこれだったんですけど。オチがなー今一つですが、途中まではとても楽しく読めました。本能寺の変のあたりなんかかなりドラマチックだし。しかし秀吉が光秀に嫉妬するところは、笑うとこじゃないんだけど笑ってしまった。
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2004年11月14日(日)
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