恋文
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2002年04月29日(月) 空豆

莢から出すときに、思いがけなくも、どきりとする。
まるで胎児のようにまあるく眠っている、ふかふかした莢の中の褥で。
それを割って取り出すという、むごい仕打ち。
なにかしら罪悪感をもちながら、豆を取り出していく。
それが、今日のわたしの姿。

そんなふうに後ろめたいところがある、あなたへの恋心。
空豆がわたしの家族の糧となるように、あなたへの気持ちも、わたしたちの絆の糧になって欲しい。



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