雲の間から光が射している、今日の夕暮れ。雲の形が、動物のようになって光っている。これを、わたしは娘に見せてあげたいと思った。このことが、わたしを戸惑わせる。なぜ、最初にあなたではなかったのか。もう一度、雲を見つめながら、暗くなってゆく空を片隅において、あなたの思い出に溺れて行く。