2004年09月09日(木) |
自動車リサイクル法について |
来年2005年1月1日から、本格的に自動車リサイクル法が施行される 現在このリサイクル法の指定解体業者になるべくして動いているオレ いろいろな講習会に参加しているが、いままで生業としてきた解体業者には、重い足枷(あしかせ)となる
まず、自動車リサイクル法施行の目的として、不法投棄の防止が上げられる 現在は最終処理(破砕業者)などによって、8割はリサイクルされているが、残りの2割は埋め立て処理場に持って行かれる その埋め立て地も残りわずか、そしてそれに伴い処理費用も高騰 よって自動車解体時にかかる費用も当然ながら上がる これらのことが原因で不法投棄が増えているのが現状である
またもう一つ、不適正処理の防止もある 現在ゴミとなる物は分別するのが当たり前 もちろん自動車も論外ではない
自動車は主に、エアコンの冷媒に用いられるフロン・エアバック・シュレッダーダストに分けられる 先日のTalk to…でフロン回収の模様を紹介したが、エアバックの回収も行っている、そして両方とも機材と技術を要求される そのための費用も自動車リサイクル料金として徴収されるようになるのである
ではその支払い時、料金はいくらか 現在所有されている車は車検時、また廃棄するまでに車検が来ない車両は解体時となる そして来年の一月以降に新車購入されるのであれば、その新車購入時となる 料金は車種によって作業の度合いが異なることから、一律ではないらしい
で話を戻すが、解体業者としては、確かな費用が国から頂けるので、この法律には賛成 しかし、前述の足枷というのは、指定業者の認定を受けるには長い道のりがあると言うこと まず事前協議書を各産業廃棄物指導課に提出し、それに対して許可が下りなくてはならない 事前協議書には、標準作業書・収支見積書・配置図・立面図・地積測量図・公図・案内図などなどの書類を添付する 今まで建設業界で役所相手に公共事業や住宅の建築確認、その他諸々の手続きをしてきたオレが今回も行うこととなったわけである
でもね・・・ 現状は元駐車場に単管で組んだ小屋と、プレハブの事務所があって、解体車両は野積みになってるうちの作業場 それを有価物保管のため外周全てに1800mm以上の高さの塀を廻せだの、油脂類の土壌浸透を防ぐために作業場所は屋内で地面は全てコンクリート舗装にしろだの、排水は最終放流まえに規定容量を満たす油水分離槽を設けろだのかなりな設備投資を強いられる
同業他社にも聞いたがみんな困惑の色が隠せない 確かにリサイクル法は必要だと思うが、マジで負担が大きいよ
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