SHIN-8's Talk to Oneself 2
この日記は、管理者SHIN−8のオデッセイ(RA6)のことや、日頃あった出来事・思ったことを書いてます。
気が向いたときにしか付けていない、不定期日記ですが、見てってください。

また、管理者の都合により、日付順に更新できない場合があります、見覚えのないタイトルがありましたら、見ていただくと幸いです。

2004年09月10日(金) 中古車屋での目利きは

最近友人と共に、JUやUSSなどのオークション会場に行くようになったオレ
まー河岸の競りにもあるように、車の目利きもある
いろいろと知識が増えたので、ここで皆さんにお伝えしよう

中古車買うときには誰しもが、へたなの掴まされたくないよね
でもどんなところを見たらいいのか分からない人も多いと思う
そういう方々のために、今回のTalk to…ではチェックポイントを羅列しようと思う


もちろん試乗するのに越したことはないのだが、多くの中古車屋の展示車は出来ない物が多い
そしてオークション会場も試乗までは出来ない場合がほとんどなのだ

そういうときは、一連の手順にそってチェックしていこう


【まずは外観】
このときはへこみなどが見やすい、出来るだけ日中の方がよい
夕方は光の反射の都合で洗車傷のような細かな傷が目立たなく、夜間はもちろん探しづらい

■傷・へこみのチェック■
上から下、下から上といったように視線に波を描きながら一周
またえくぼのような小さなへこみは、正面からは分かりにくい場合もあるので、ボディーに映る背景を反射させてみるのも忘れずに

■チリのチェック■
そしてボンネット、ドア、トランク、リアハッチ、フェンダーなど各隙間(チリ)の間隔も見ていく
左右で幅が違ったり、一本のチリの間隔が均等でない物には、交換したかそれとも車体がゆがんでいるかと言ったような理由がある
これは日中じゃないと探しづらい作業

■ガラスにひびがないかチェック■
特にフロントウィンドーは飛び石による小さな傷があることも・・・
これでは次回の車検時に強制的な出費になること間違いない

■モールなどのゴム部分をチェック■
低年式の車などは、劣化によりひびが入ってる場合もある
また窓周りのモールは退色により色あせてることも
特にウェザーストリップなどは、水漏れの原因にもなりかねないので、怪しいと思ったらつまんだりして、ひびが出ないか見てみよう

■ドアやトランク(リアハッチ)のヒンジ周辺のコーキング■
この部分や取り付けのボルトヘッドに不自然な傷・亀裂がないかをチェック
交換時にはもちろんコーキングが切れるので、何かしらの要素で交換した恐れ有り
またこのとき開け閉めをして、スムースに動くか、異音はしないか、ダンパーは生きてるか等を併行してチェック

■エアロなどが付いている車は■
フルバンスポタイプの場合は、衝撃が加わった時に力が集中する部分(車体との合わせの部分や、クリップ・ビスなどの固定箇所)、ハーフタイプはタイヤハウスに回り込んでいる部分や純正バンパーとの摺り合わせ部分をチェック
何かに乗り上げたりぶつけた衝撃で、塗膜にひびが入ってたり剥離してたり、FRPの場合繊維が断っていることも考えられる

■下回りをみる■
ちょっと見にくいがサイドステップやバンパーの下回りを見る
特にN産車に多いのだが内部の構造上、フェンダー下側やインナーの周り、サイドステップ下側に錆がある場合がある
内側から進行するため表面まで出てきていると、かなりもろくなっていると思って良い

■カーゴスペースのチェック■
室内は気を遣っていても、荷室には無頓着な方も多い
積んだ荷物が原因で内張やガラスに傷がないかをチェック
また内張も剥がして、テンパータイヤ(応急タイヤ)、車載工具、ジャッキなどがあるか確認
その際に浸水した跡がないかもチェック
これ低年式車は結構ある場合が多い
車種による形状が大きく左右するが、トランクやハッチ部分から伝って来ることもあるし、テールレンズ周りやアンダー部分からの浸水も考えられる
酷い場合には錆びていることもあるので、あまり見ない部分だけに重要項目となる


【つぎは内装】
■運転席に座り手に付くものをチェック■
運転するときに触る部分(ハンドル・シフトノブ・サイドブレーキ・各スイッチ類・ドアノブ)などに、すり切れや、色あせ、表示パターンが薄くなってないかを見る
この部分は運転すれば必ず触る部分、走行距離が少ないのに妙に痛んでいたりした場合は、メータ巻いてるかもと疑って掛かろう

■ペダルを踏んでみる■
ここでは遊びをチェックする
最近の車はブレーキに倍力装置があったりするので、エンジンを掛けて見る方が良いかも
またこのとき、ちょっとふかしてスムースにエンジン回転数が上がるかも見る
MTの場合、サイドブレーキを強く引いた上でクラッチの繋がるポイントも見た方がよい

■上も重要■
上を見上げて天井材の様子を見る
サンルーフがある場合は、雨漏れがないかウェザーストリップが切れてないかもチェック
また、ドア周辺のモールをちょっとめくってみると、内装がどれだけ汚れているかが分かる
前オーナーがスモーカーなら結構汚れているのを覚悟

■シートの状態をチェック■
シート表皮の汚れ、タバコの焼けこげをチェック
また運転席ドア側のサイドサポート部分などは乗降時に擦れる場合が多いので表皮が毛羽立ったり汚れてたり、皮の場合はひび割れていないかをチェック
出来れば全てのシートを上から手で押したり座ってみたりして、へたり具合なども見る
そうすることによって、キャビンの有効サイズや視界の見え方も分かるしね

■運転席・助手席の足下をチェック■
フロアーカーペットをめくってみて浸水した形跡がないか、内装は大きく痛んでいないかを見る
またインパネ内部をみて、変な配線が出ていないか、ヒューズカバーは付いてるかをチェック

■メーターは物語る■
メータ表面のレンズに傷はないか、取り外した形跡がないかを見る
特に取り外した形跡があったり、内部に埃があったり、メーターパネル(内部)に指紋などが見られた場合は、巻いているかも?と疑って掛かった方がいいかも
距離表示がドラムの場合は変にずれていないか、ドラムに傷が無いかもチェック
このことからも、メータにシートを貼ったり何らかの手を加えられるときは、走行不明扱いになることを前提として作業に取りかかろう

■各スイッチは問題なく作動するか■
これは夜間の方が分かりやすかったりするのだが、メーター内のインジケータはきちんと点灯するかをチェック
キーをONの手前まで回せば切れているかのチェックは出来る
またエンジンを掛けて、各スイッチ類を押してみて実際に作動するかもチェック
夏場であればクーラーに冷風が出るか、風量の強弱は出ているか、モードを切り替えて各吹き出し口から切り替わって出てくるか等をみる
まれに中のダンパーが動作不良をおこしてたり、クーラーのガスが減ってたり、コンプレッサー自体が故障してたりする
またこのときに各装備品(オーディオ・ナビなど)のチェックもしておこう

■灯火類・ワイパー・ホーンのチェック■
灯火類はバルブが切れているだけなら交換すればいいが、配線上の接触不良、スイッチ内部の接触不良も考えられる
ワイパーは、作動するか以外にウォッシャーが出るかも確認
ワイパーの動作不良はモーターの焼き付きなど、ウォッシャー出なければポンプが故障している事が想定できる
このチェックは、2人の方がやりやすい
一人が運転席で作動、もう一人が外で確認
前から始めて「スモール・ライト・右ウィンカー・左ウインカー・ハザード・ワイパー・ウォッシャー」一度全てを切り
後ろに回って「スモール・ライト・右ウィンカー・左ウインカー・ハザード・バック・ワイパー・ウォッシャー(リアワイパーがある場合)」
最後にホーンを鳴らして終了、慣れると20秒も掛からない


【最後にエンジンルーム】
■オイルのにじみはないか■
シリンダーガスケット周辺、各種ポンプの取り付け面、プラグ周りにオイルのにじみがないかをチェック
異常にオイルで汚れている場合は、オイルシールやガスケットの交換が必要
またそのままでは今後どんな故障を迎えるかも分からない
購入希望額と表示額に開きがある場合には敬遠した方がいいかも

■異臭はしないか■
この異臭で多いのがクーラント漏れ
甘いような匂いの場合は間違いない
ラジエーターに穴が開いてるか、アッパー・ロアタンクにひび割れがあるか、それともパイピングやエンジン内部のクーラントラインからか
また焦げ臭いような匂いであればエキマニからの排気漏れやオイル上がりなどが考えられる
気が付いた場合は中古車屋の店員に指摘した方がよい
本気で購入しようとしてる場合は、修理してから引き渡してくれるだろう

■異音ないか■
エンジンは様々な箇所でいろいろな動きをしている、長年乗っていてすり減ったり劣化して音が出るのは致し方ない
過走行の場合はバルブクリアランスが開いた事による当たり音、カムシャフトや各ポンプ内のベアリングのへたり、ベルトのスリップ音、ディストリビューター内部などギヤの摩耗、バルブロッカーアーム潤滑不良などなど様々な原因箇所がある
場合によっては、購入後に大きな出費つながることも…
疑問に思ったら、店員に確認し、もしこれが原因で故障したときの対処はどのようになるかも聞いた方が良い
車に詳しい方と同行するのをオススメする

■パイピング類の劣化はないか■
樹脂やゴムで出来ているパイプ類はある意味消耗品
つまんでみたり曲げてみてひび割れが確認できるような場合は要交換となる

■タイミングベルトは交換済か■
タイミングベルトが切れると吸排気バルブのタイミングがとれなくなりピストンとごっちんこ、最悪エンジン載せ替えのコースとなる
10万キロを越してる車であれば交換済でなければ辛い
認定工場で交換を受けてる場合は、カムカバーなどに交換済のステッカーが貼ってある場合がほとんど
それ以外に確認する手段がないため、そのステッカーがあるかをチェック
また整備手帳があれば、もちろん全項目チェックする

■ボンネットヒンジやフェンダー取り付け面は■
ドアなどと同じように、ボルトヘッドに交換した跡がないか、ヒンジの付け根やフェンダー・メンバーの取り付け面のコーキングが切れていないかをチェック
もしその形跡がある場合は、修復歴がある可能性大

【出来れば試乗】
ほとんど出来ないケースが多いが、もし出来るようであれば制動時の異音や振動、曲がるときは一杯に切って異音が出ないか確認
制動時にキーと音がするのであればパッドの残量がわずかだし、振動がある場合はローターが歪んでいることが考えられる
FF車で一杯にハンドルを切ったときに異音がするのであれば、ブーツ破れによるドライブシャフトベアリング不良がほとんどだし、駆動方式関係なくするのであればホイールベアリング不良も考えられる

【更に夜間も見に来れば最適】
夜間は昼間では気が付かなかった所も発見できたりする
もし労力を惜しまないなら、見に来た方が良いと思う
メータや室内の表示灯が確かに点くか、また店の照明に車体を照らしてみて多くの洗車傷がないかをチェック
ほとんどの店がポリッシュして引き渡しすると思うが、一応念押しのために確認した方が良いと思う


と、まー気が付いた項目を羅列してみましたが、かなり長くなってしまいました(汗)
まだまだチェック箇所はありますが、これだけ書けば十分でしょう
(実際、ここまでチェックする方も少ないと思いますしね)


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