暗号 − Homepage



2003年01月22日(水) 元気ですか?



静香の前の家の前を通った。
知らない綺麗な女の人が、花に水をやっていた。
あたし達が小学生だったころ、静香のおばちゃんがそうしていたように。
とても幸せそうに。

アノ人は、自分の幸せの裏に、
どれほどの恨みと悲しみと涙と決別があったのか、知っているんだろうか、と。
そう考えるととても悲しくなった。
人の幸せというものは、必ず人の不幸の上にあって。
それを望むあたし達は本当に貪欲で馬鹿で、そうして正直だ。
あたしは幸せとはそういうことだ、と、知っていながら
望んで止まなかった。

静香のおばちゃんは、今、幸せなのかな、と。
そう思うと。
酷く、自分が嫌いに思えた。
誰も幸せなんて望まなければ、誰も傷つかずにすむのに。
それでも望んで止まないあたしたちは、傷つく事でしか
その代償を払えないでいる。
幸せを求めるたび、求めるぶんだけ傷つくのは、仕方の無い事なのかもしれない。

自分の幸せを願うのは
他人の不幸を願うのと同じだ

傲慢なあたしたちは、
例え自分が恥ずべき事をしているとしても
それを決して認めず、傷だらけの腕で、それでも手を伸ばす。

とても馬鹿な生き物だ。




Before After Index









My追加

photo by nezi-shiki