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2003年06月26日(木) 死ぬまでの過程



惨めだと思った。
今のあたし、すげぇ惨めだ。
無様ね。
近づきすぎた腕が火傷することくらい分かってた。
歳相応の知識は持ってる。
でも何も出来なかった。


某方が入院していた時に何故お見舞いに行けなかったのか。
言葉なんかいらないんだ。
お互い歪な空気を吸っていられればそれで救われる。
学校の空気は綺麗過ぎる。
日々過す場所が綺麗なのは恐ろしいほど苦痛だ。
あたしなんか所詮汚す側の人間でしかない。
なんで行かなかったんだろう。
あの人が自殺未遂に溺れる事くらい十分察知できていた。
だから別に薬を飲んだことに対しての怒りなんか無かった。
何も無かった。
感情なんか何も湧かなかった。
ただ、会えないと思った。
あの人が綺麗になりすぎたのか、あたしが綺麗になりすぎたのか。
同じ側の人間だったはずなのに。
ずいぶん、はなれてしまった。


あたしは結局死ねないのだ。
死ぬことが恐いんじゃない。
死ぬまでの過程が恐ろしいほど恐い。
苦しみや辛さだけじゃない。
自分が自分のスイッチをOFFにすることへの罪悪感なのかなぁ?
あたしが空っぽの人形になることへの恐怖心?
わかんないや。
あたしはとても臆病。
あまりに臆病すぎた。


あたしと某方はもう同じ側の人間でいられないのかもしれない。




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