2003年08月04日(月) 痛みを伴わない真実なんかいらない
痛みを伴わない真実なんかいらない。
痛みを伴わない教訓なんか信じない。
痛みを伴わないなら意味が無い。
真実は痛みと共にある。
だから真実は苦しくて逃げ出したくなる事実なのだ。
あたしはそう信じてる。
だから。
痛くて。
とても痛くて。
苦しくて、死にたいと望んでいて。
それでも一度だって立ち止まった事は無い。
痛いけれど、それでも進まなければあたしは何も手に入れることなど出来ないから。
取り戻さなくてはならないものが沢山ある。
失わなくて良いものを沢山失いながら生きてきた。
頭に詰め込んだ知識は正しかった。
けれどそれを統率する理性があまりにも幼稚だった。
あたしは失った物を取り戻さなくては。
普通の平穏な日常を取り戻さなくてはならない。
立ち止まる暇なんか1秒だってない。
今は零コンマ1秒ですら惜しいのだ。
例えどんなに辛い事があっても、あの子は泣かない。
泣けるだけの感性を持ちながら決して泣かない。
だからあたしはあの子の変わりに泣くのだ。
泣いて、痛い思いをして、真実を抱えて。
それでも進んでいく。
あたしはどうしても進まなくちゃいけない。
取り戻さなくちゃいけない。
痛みと共に知った恐ろしい真実を抱えるにはあたしは余りに弱い。
けれどその重みに耐えかねるその瞬間まで。
臆する事無くあたしは全てを抱えて生きていく。
もう手放したりするもんか。
真実と共に手に入れた痛みを、あたしは未だ忘れてなんかいないから。
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After
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photo by nezi-shiki