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2003年08月14日(木) 家族なんて死ねばいい



死にたい。
何処にもあたしの居場所なんて無い。

ゆっくり、首をしめている。
その感覚が恐ろしいほど良く分かる。
歪な空気も、人の心も、小説の中の話なんかじゃない。
あたしを愛してくれる人間も、あたしを守ってくれる人間も。
今のあたしの世界にはいないんだ。
だったらこの狭い世界の中に人間なんかいなければいいのに。
独りの方がずっとマシだ。
通り過ぎる無神経なサラリーマンであふれてしまえばいいのに。
あたしの事を何一つ知らない馬鹿な他人であふれてしまえばいい。
中途半端な関係で中途半端に愛されるからこんなにも苦しいんだ。
家族なんて死んでしまえばいいのに。
みんなあたしを自分勝手だと言った。
あたしはずっと“自分勝手な人間”じゃないと思ってた。
でも今は相当我侭で自分勝手だとよく分かってる。
分かってるから許せなかった。
あんた達だってあたしと同じように自分勝手じゃない。
自分の考えを押し付けてるあんたたちのほうがよっぽど。
自分が正しいなんて間違ってる。
あんたの正義は所詮“あんたの正義”じゃない。
あたしの正義とあんたの正義は違うんだよ。
どうやって生きていくかもどんな人間になるかも、全部あたしが決める事だ。
そんな事でとやかく言われたくない。
あたしが“悪”だと決め付けるのは結構。
それをとやかく言う気はさらさら無い。
けれどあたしを悪から善へと導こうなんて呆れて何も言えないよ。
あんたの善はあたしの善じゃない。
あたしは自分が思うように生きていく。
自分の人生を自分の責任で生きていきたいから。
他人の所為にして逃げたりしたくない。
自分で決めて、例えそれが間違っていても、あたしの責任で人生を歩くんだ。
あんた達の足跡を追うような人生なんてお断りだよ。

家族なんていらない。
みんな死ねばいい。

中途半端に愛されるくらいなら初めから突き飛ばして欲しかった。
2番目の愛なんかいらない。
あたしはいつも1番に愛して欲しかったのに。
みんな“おにいちゃん”を良い子だと言った。
あたしは所詮2番目で、サブでしかない。
愛してもらおうなんて思わない。
だからもうほっといて。
あたしの人生はあたしが決める。

あたしは馬鹿で、自分勝手で、人を傷つけてばかりかもしれない。
けれどそれが“あたし”で、あたしの選んだ人生だ。
人を傷つける言葉を沢山吐いたかもしれない。
けれどそれがあたしの真実で全てだ。
おにぃちゃんみたいに部屋で他人の事を
“ババァ”とか“死ね”とか“うざい”とか言いたくなかった。
影で言うくらいなら目の前で堂々と自分の思いを伝えたいと思った。
だから思うままの言葉を吐いた。
見かけだけの優しい思いやり溢れる言葉をあんたたちが望むとしても
あたしはそんな仮面みたいな薄っぺらな言葉、吐きたくないから絶対言わない。
見かけだけの家族愛なんてくそくらえだ。

馬鹿みたいに正直でありたい。
例えば誰もあたしを愛してくれなくても。
もう良いんだ。
あたしは死にたいと思ったときに死ねるもの。
それが唯一の救いです。
死ぬんだ。
死ぬ。
あたしはもうすぐ死ぬ。

嗚呼、なんて素敵なんでしょう。

誰にも理解されないかもしれない。
けれど自分で決めた道を歩く事があたしにはとても重要で。
思ったことを伝えられる時間がとてつもなく大切だったんだ。
でもそれを理解してもらおうなんて思わない。
あたしが悪い。
それでいい。
だからもうあたしのことなんかほっといて。




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