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2003年09月30日(火) あいつの前で自分を恥じたりしたくない



市の大会で3位以内に入賞しましたよー!
っつーわけで、3月にアメリカに9日間行く予定です!
ホームスティ&観光かな。
ラッキー。としか言いようがなくて。
あたしより沢山上手い人はいたのに、あたしが選ばれた、ってことが
恐ろしくラッキーだと思った。
あたしよりずいぶん前にみんな練習を始めてる。
この大会で入賞するためにECCの大会に出なかった人もいた。
あたしの発音はイマイチだったし継接ぎだ。
でもあたしはそれをカバーするために、3年間技術を磨いた。
発音が苦手なら他の事でカバーすればいい。
それだけだ。
あたしはストレスと感情表現、発声を徹底的に磨いた。
誰にも負けたくないっていつも思ってた。
伝えたいことを相手に伝えるのは言葉じゃなくて感情だ。
発音が上手くなくても伝わることはたくさんある。
言葉や発音や声色の美しさでは伝わらないものをあたしは伝えた。
発表の後、苦笑いした博士(あだ名)に伝えたかった。
勝ち負けを決めるのは発音じゃない。
伝わるものの良し悪しであったり、どれだけ伝わるかってことだよ。
それが暗唱だ。
この大会は本読み大会じゃない。
博士は悔しそうに笑った。
勝つと思い込んでた。
でもだからこそあいつは強くなる。
来年もきっと戻ってくる。
きっとあいつは強くなる、きっと。


入賞したくてたまらなかった人が沢山いたはずだ。
入賞した人の中にも、3位までに入りたかった人が沢山いた。
その人達を押しのけてあたしが手に入れた。
去年手に入れたくてたまらなかった金色の輝く杯をあたしが持ってるってことが、
とても不思議だった。
カップの重さと鈍く光る表面を手に感じながら泣きそうになった。
あたしはアメリカに行く。
行けなかった人達の分もきっと成長してくるんだ。
そうして来年またこの大会に来る。
今度は出場者としてじゃなくカップの返還に。
そのときまでにもっと成長していたいと思う。



あと、ありがとう。
あいつが此処を見てるわけないんだけどね。
すっげ緊張していた時に、あいつの声が聞こえました。
頑張れって、そう言ったあいつの言葉がエンドレスリピートさ。
ね、あたし、頑張ったよ。
あんたに負けないように。
あんたの前で自分を恥じたりしたくなかったから。
あたしは一足先に歩き始めてる。
あんたもそろそろ走らなきゃマズイんじゃない?
独りで余裕ぶってても、そのうち取り残されるよ。
次はあんたが頑張る番でしょ?












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