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2003年11月18日(火) 永遠のヒーローになりたい



強く、なりたいと思う。
誰よりも。
強く、強く、強く、強く、強く、強く、強く、強く、強く。
一番大切な人を目の前で失ったりしたくないから。
強く、ありたい。
強いだけじゃだめなんだって理屈だけならいくらでも分かる。
でも理解はできない。
真実はいつも心の底にあって、あたしには到底手が届かない。
何かを知るのは酷く怖い。
だから強くなりたい。

例えば自分の命と引き換えに誰かを救えるぐらいの強さを。
誰かを救うなんて一方的だと知っていながらそれでも救えるだけの強さを。
誰かを救いたいと心から言える強さを。
あたしは偽善者だと笑っていえるだけの強さを。

何かを失うのも見失うのももう沢山だ。

一人残された痛みを他の誰よりあたしが一番知っているから。

だからあたしは死んだりしないんだ。

永遠のヒーローになりたい。



言葉はいつも無力なのに
あたしはいつも吐き出すことしかしらないんだ

あの笑顔を失わずにすむのなら、腕の1本や2本。
嗚呼、束縛はいつも悲しくて甘いから。

届きそうで届かない笑顔はまるで蜃気楼だと思う。

一番悲しいときに一番側にいてくれたのは一番遠いあの人だったから。

あのひとがあたしのヒーローだというのなら。
あたしは誰のヒーローになれるだろう。




携帯の着信音がやけに大きく響くよ。





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