| +-- ★冷え冷え。 --+ |
血を流し、倒れ付した身体を抱えて大きく跳び退る。 たった今まで居た場所を薙いだのは、青年が手にした細身の剣の軌跡。
「止めて…!自分が今、誰に剣を向けたのか、分かっているの!?」 胸元を大きく薙がれた青年の身体を抱えて、赤い瞳を苦しげに歪めながら、彼女は叫ぶ。 剣を片手にそこに居るのは、金髪に赤い瞳の…彼女と同じ色彩を持つ、美しい青年だった。
彼女にとって兄とも弟とも言えるほどの、最も近しい遺伝子を持った『兄弟』。 そして、彼の持つ剣で薙がれたこの人は―――彼らにとって、命の恩人でもある、大切な『兄』であった。
そんな『兄』を、何故彼は…その手の刃で切りつけたのだ?
「……っ」 細い息を繰り返す青年は、彼女の腕に抱えられたまま、僅かに身体を震わせるのみ。 早く手当てをしなければ、出血多量で危険な状態になってしまう。 彼は『自分たち』とは違い、普通の人間なのだから。
彼女は胸元に身体を引き寄せ、その細腕に彼の身体を抱えあげる。 普通の『人間』じゃない彼女であるからこそ、彼をこのままの状態にしておくことはできなかった。 『兵器』である彼らの手で、命を失わせるわけにはいかなかったから。
でも、彼がそれを見逃すだろうか。 兄のように慕っていた青年を傷つけたのは、間違いなく…赤い瞳の彼であって。 しかし…
「……?」 彼女が思わず眉をひそめ、彼の方を注意深く見やる。
……震えていた。 剣を持つ手も、半開きになった口元も。 そして、彼の表情は……これ以上ないほど悲しそうに、歪んでいた。
「…めだ。……駄目、だ。早く――――――」 彼の口から、小さな小さな声が漏れ…
ガッ!と、自分自身の腕を掴んだ。 剣を持つ手を、暴れさせないように。
そして、心の底から……叫んだのだ。
「早く、逃げてくれっ!!」
↑あ、しばらく更新してないのはいろんなところ手直し中だからですオリジ部屋; とりあえず9、10話は今週末あたりにでもアップできると思いますが…番外編見たいのも書きたいー。
指が冷たい。と言うか寒い寒い寒すぎる…!! 変温動物な私では、関東地方であってものこの寒さは堪えます…。
いくら皮下脂肪がたっぷりついてても寒いものは寒いんですよ母上。 8月生まれな私は寒いのが嫌いだと言い張りますよあまり意味ないと思うけど(ぇ。 …まあ、何と言ったとしても、私は寒いのが超絶苦手と言うのは変わりなくて。
…ストーブついた部屋に居るのに指が動かないってどういうことよ;;
会社から帰ってきたのも遅かったし、無理せずに休んでおきます。 最近、身体は疲れてるし眠気もあるのに眠れない、そんな状態が続いているのですよホント。
できたら明日は20時前には会社から帰りたい。今日は結局22時過ぎ。
来週からどうなるのか分からない。ユーザー試験は本当に大丈夫なのかな…。そして本日託されたりリース手順書が鬼過ぎる;
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| 2006年01月19日(木) |
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