| +-- ★暇…ではないな --+ |
大きく息を切らして、走る。伸ばしっぱなしの金髪が、走るたびに暴れた。 飾り気のない、薄いベージュの色の服の裾を蹴り飛ばすように、ただ、走って逃げていた。
(何故、何故なの…どうして、そんなに怖い顔で追ってくるの…?)
少女の赤い瞳は、怯えきった色を乗せて…表情はどこか強張ったようであった。 …いや、怖がるのも怯えるのも当たり前だ。
今、少女を追う者達…白い服の男達は、紛れもなく―――彼女を殺そうとしているのだから。
瞬発力はあっても、小柄な身体では持久力ではかなり劣った。 いくら少女が普通の人間ではなくても、元々身体的な面では少し弱いほうだったから。 逃げ回っていたのも、もうそろそろ限界だった。
足を止めて、肩で大きく息をする。止まれば追いつかれるのは分かっていたが、もう…足は動かなかった。 後ろに、人の気配―――いつもなら、それを感じた瞬間にすぐに身体が動く。そう…訓練された。
しかし、そう身体が動く前に… グイッ! 「痛いっ!!」 髪を掴まれ、引きずり寄せられる。
「やっと捕まえたぜ。…大人しく言うことを聞いていれば、痛い目にあわずに殺してやれたものを」 そう言ったのは、少女を追い回していた男の一人。周りにはあと4人、白い服…研究員の白衣を着た男達がいた。
「や、やめて…」 少女は完全に怯えた表情だった。これから何をされるか―――今まで体験したことから、何となく想像がついたから。 しかも、その終わりの行き着く先は…完全なる、『終わり』であることも、分かったから。
少女の腕を男達が掴み、片腕ずつ一人で、動かないように押さえつける。 普通の人間ではない少女の腕力は、見た目以上にあったから…こうしないと抑えきれないのだ。 同じように両足も床へと押し付け、少女の身体は床に仰向けに縫い付けられるようであった。 「……う…っ!」 髪を掴んでいた男が、その手に持った鈍い色の刃を…少女の服の上から、胸元に突きつける。 片方の手で彼女の口を塞ぎ、声を漏らすことを許さない。 「――――――っ!!」 「恨むなら、『人』ではなく生まれた自分を恨むんだな。まあ、お前は随分と『利用価値』があったから惜しいけども」 刃が、少女の服の胸元を軽く切り裂く。まだ成長途中の少女の身体は、しかしその至る所に傷跡があった。 切り刻まれたかのような刃の痕や…それ以外、白い肌に浮かぶ痣のような青い痕や、赤い痕…
僅かに膨らんだ胸の中心を目がけて、男は刃を振り上げた。 「じゃあな、『化け物』」 そう言って、その刃を振り下ろし――― 少女がぎゅっと瞳を閉じて―――
「子供相手に、何をしている?」 その刃を振り下ろす手を止めたのは、まだ若い男の…声だった。
↑…なんかちょっと怪しい表現書きそうだったので慌てて修正。 いや、本当だったらこの前後ちょっと…まあ、いろいろとごにょらごにょら。 …うーん、コレ、本気でオリジ話の外伝みたいなの書こうと思えてきた。
なんだかんだでもう2月。…スイマセントップ絵と拍手の更新はまた後日にさせてください;; ええっと、本社に戻ってきて暇かなーって思ったら、思いのほか忙しかったので… 本当なら、拍手用のSSでも書こうかと思ってたのに、ちょっと作業頼まれたのでそっち忙しくて。 いやまあ、本来仕事の時間なんだからそれがフツーなんですがね;
会社から帰ってきたのは早かったのに何故か妙に作業の時間が取れなかったのは… 多分、カーニバルのサントラをmp3化して編集してたからでしょうねえ。 だって多いんだもん…編集も時間かかるんだもん……。
とりあえず、一度ざっと聞いてやっぱり気に入った曲を挙げてみる。
・ダークオペラ ・SFポップ ・ロープレバトル ・の、ロング。
……
…ええ、何も言うな(;´ω`)
だって好きなんだもんよ…!!
…やっぱり、基本的に私の好きな曲の傾向って、やはり人によるんだろうなあ。 サガが好きなのだってまずは曲からきた訳だし、ロマサガ時代はイトケン中心だったからね。
もっと詳しい感想は明日以降にします。…山岡さんアルバムの感想の続きも書かなきゃ; 拍手もいつまでもアレにしておくわけにもいかないし。トップ絵も…あ、年賀絵引き下げないと。
うあああ…あ、明日以降にさせてくださいホント;
雨って嫌。と言うか今日本当に寒すぎなんだけど…!一体何があった!?って感じで。寒いのは慣れません…;
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| 2006年02月01日(水) |
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