| +-- ★かけたー --+ |
「……は?」 思わず、間抜けな声が漏れた。 「どういう…意味ですか?」 「だから、辛いなら…無理に行かなくてもいいって事だ」
そう言うと、目の前の彼…まだ少年といっていい年頃の聖龍の王は、痛めた腕に巻く包帯を解きにかかる。 「…向こうに、お前の弟が居るだろう?しかも獣牙王の側近だと言うし」 「それは…」 「お前が無理なら俺が行く。…向こうが停戦に応じるかは分からないけどな」 彼は苦笑を浮かべながら、先程まで治療を受けていた右腕の包帯を完全に解いた。 腕にはまだ赤い傷跡が残っているが…少々表情を歪ませただけで、少年は捲くっていた袖を下ろす。 「…本来ならば、聖龍王である『私』が、停戦協定に向かうべきだろうからな」
だからと言って、満身創痍で戻ってきて今やっと治療を終えたばかりの彼自身が行くというのか。
「……いえ、今の貴方に無理はさせられません。まだ本調子ではないでしょう?」 今にも出て行きそうな少年を、『彼女』はやんわりと押し留める。 「………私が、行きます。私は貴方の部下ですから」 「…しかし」 「申し訳ありません。…大丈夫です。お気遣い…ありがとうございます」
『彼女』は、仮面の下でふわり、と微笑んだ。 そんな『彼女』の表情を見ることができるのは…今、この国では少年ただ一人。
しばしじっと仮面越しに『彼女』の瞳を見つめていた王は… そっと『彼女』の仮面に手を伸ばし、半分だけ…顔から引き剥がした。
隙間からそっと『彼女』の表情を伺うと、彼もまた小さく微笑む。 「……無理している感じじゃないな。―――分かった。任せるよ」 「…ありがとうございます」 「気をつけて行ってきてくれ。そして…あまり、無理はするなよ?」 「勿体無いお言葉…恐縮です」
彼からそっと離れ、半分引き剥がされた仮面を直す。 「それでは、朧衆が頭領、この『絶影』―――任務遂行いたします」 「ああ、頼んだよ…」
中途半端ー。もっと書きたかったけど、長くなりそうだったからここで終わり。 なんかもう神羅で本当に書きたいもの増えてきたよもうどうしようねうん。
なんか、拍手の調子悪いのかどうなのか…変な表示出たりしませんか? 自分だけかどうか分からないので、どなかた教えてください;;
あ、でもって拍手SSやっと変えました…; すごい放置してて申し訳ないですよ(つд`) 一応、4つで1つの繋がりになるようにしてみたけど…。
この辺もっと色々妄想広がりそうなので、時間あるときに頑張ってみます;
…あ、もう時間の限界;;
ぐむう、時間がないよホント…。色々やりたいこと多いのになあ…。のんびり眠れる日が欲しい;
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| 2006年04月25日(火) |
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