売れない漫画家が考えた事 - 2002年04月10日(水) 最近漫画家としての仕事もろくにしていない自分だが、編集部への注文だけは数々あったりする。 例えば読者アンケートのことだ。 実はあれは編集者が一番重大視するデータであるし、あれ以外に編集者が人気を判断する材料はほとんど無い。だからどんなに送られてきたアンケートが少なくても、何十通くらいしかなくても、編集部はそれを信用する。 アンケートなんぞ、漫画が大好きだった自分も出したことが無い。そんなものが何か影響を与えるとは思っていなかったからだ。実際、「この漫画はちょっと面白いな、またこの作者が書いたものを読みたいな」と思っても、だからといってアンケートを出す人は稀だろう。 ところが、実際は作家がちょっと友達何人かに頼んで出してもらったりすると、それだけでアンケートの順位が上がったりする、そういうレベルなのである。 だからこんなことを考えた。雑誌の読者アンケートの所には正直にこう書くのだ。 「このアンケートが先生達の運命を左右します!順位が良かった先生にはこれからも描いて頂きますし、順位が悪ければもうお願いしないかもしれません。さあ、お気に入りの先生を応援しましょう!」 最近の編集者は自分で判断するのをやめてアンケートを天の声とする傾向が強いので、↑はかなり真実に近い。こうすれば読者も積極的にアンケートを送ってくれるようになるのではないだろうか。返ってくるアンケート数が多ければ多いほど、実際の人気が推測できるようになると言うものだ。 もちろん漫画家のためにもそのほうが良いに決まっているのである。 -
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