ノートルダムの鐘は原作を読むべからず - 2002年04月19日(金) テレビでディズニー映画『ノートルダムの鐘』を放映していた。 劇場公開当時、原作の『ノートルダムのせむし男』が未読だったので読もうと思い、書店を探すが見つからず。図書館を探すが見つからず。横浜在住の妹に頼んで横浜の図書館のネットワークを利用、予約でようやく読む事が出来た。 読んでがっかり。というかびっくり。 ここまでアニメと原作が違うのも珍しいが、アニメのほうが良いというのも珍しい。 コンセプトにしてからが違うのだ。もちろんラストも違う。カジモドはエスメラルダの後を追って惨めに死んでいくし、フィーバスはジプシー女にちょっと手を出しただけの真心の無い女たらしだし、エスメラルダも無知で愚かな哀れな踊り子という、全く救いの無い物語だったりする。しょせん醜く生まれついたものは死ぬまで惨めだし死んでからも惨めなのだ、と言い張っているかのような小説。 こうなるとディズニーの楽天的な理想主義のほうがまだしもましだ。 人間年をとるとハッピーエンドが好きになるものだというが、だんだん分かってきたような気がする…。 -
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