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記憶とムカデ - 2003年06月07日(土) 今、「嘘をつく記憶」という本を読んでます。 犯罪事件の目撃者証言について、記憶とはどういうメカニズムなのか、人間はいかにして記憶するか、またどのように記憶は変容するのかということを研究した本。 人間の記憶は非常に複雑で、コンマ7秒で消失する知覚記憶から生涯忘れない長期記憶まで、色々なプロセスでもって実行されるものらしいです。非常に面白い。 絶えず人間が実行している無意識の機能というのはスゴイものです。 面白いと思ったのは、そう言う研究者の人たちも、記憶機能をフル回転で研究しているのに、その記憶を自分がどのように実行しているのかが分からなくて研究しているわけです。 アシモの開発の方々もそうですね。自分がどうやって歩いているのかよく分かってなかったわけですよ、人間は。だから研究するわけです。そうして初めてロボットが歩けるようになるわけで。 「自分がどうやって歩いているのか、考え出したら歩けなくなったムカデ」 という話を思い出しました(笑)。研究者の方々はちゃんと歩いているので立派です。 人間の知能はなかなか人間の機能を理解できないでいるのですなあ。 -
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