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お葬式 - 2004年06月26日(土) さて24日にお通夜、25日に告別式と伯父の葬儀に参列してきました。 さすがは某大企業の元会長、盛大なものでちょっとたまげましたがなかなかこんな機会はないでしょう(あって欲しくもありませんが…)。 母方は神道なので、神職さんがのりとをあげるのです。祖父母の時もそうでしたのでわたくし神道式にはかなりなれております。 通常神職さんはひとりか二人ですが、ここでは盛大なので大奮発して三人。しかもひちりき・横笛・笙と楽者が三人ついて生で雅楽が奏されます。これは初めて見たなあ…。 (笙の人はちいさな火鉢みたいなものを常備していまして、演奏の合間合間に笛を暖めていますた。なんでも笙の笛はそうしないと音がよく出ないのだそうで。大変だなあ) のりとが終わると、神職さんが参列者に向かってお祓い。そしてひとりひとりお榊を渡されてそれを祭壇に供えます。お焼香みたいなものです。神社でよくやるように、二礼二拍手一礼。拍手は陰拍で。 神職さんが退場すると、おおむね儀式はこれで終わりです。 あと神道では戒名はありません。本名のあとに「命(みこと)」がつくだけです。伯父の場合は「〜大人命(うしのみこと)」となっておりました。女性の場合は「命(みこと)」とか「刀自命(とじのみこと)」となります。 戒名料がかからなくてシンプルでよいです。 こんな告別式のあと、お焼き場へと赴きまして、そこで親族でまたほぼ同様の祭事。お骨あげをしてまた別の斎場へ移動し、本当なら10日後に行う「十日祭」を繰り上げで行います。祭事の形はまたほぼ一緒。 わたくしはこの日3回お榊を供えたことになりますね。お榊は沢山用意してあるのですが、その日いちにちは使い回しのフル回転なのでさすがに少々しおれ気味。 で、最後に「直会(なおらい)」という精進落としのお振る舞いがあって、葬儀終了です。 神式はいいですよ、なんでも白木ですませますから清楚ですし。お線香の匂いが苦手な人にもお勧め(?)。 あの愉快な伯父さまが、いまはもう居ないと思うと寂しいですが、濃くて良い人生を送った人だったなあとしみじみ思ったりしております。 総会がらみでやの字な人が伯父のところに乗り込んできたそうなんですが、「お前は人を殺したことがあるのか。俺はあるぞ。」と逆に脅したとか(笑)エピソードの多い人でした。(殺したってあなた、それは戦争中…) 倒れる直前まで自伝のようなものを書いていたそうなので、早く読みたいものです。きっと面白い昭和史になっていると思います。 -
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