今日は、病院に登録。 今日、メディカルチェックがあるのかと思っていたら、違った。 ちょっと体調が悪いから、丁度いいかと思ったのに。
この国の医療制度は、食事ほど有名ではないが、 かなり問題ありだ、と思う。野戦病院だという説もある。 料金を無料にしたため、医療の質が下がったようだ。
以前、友人が急に歩けなくなって、救急に運ばれた。 それから何時間かたって、彼女の彼氏から私に連絡が入り、 UCH(ロンドン大学・UCLの大学病院だったと思う)のERに駆けつけた。 患者が溢れ返る待合室の受付で、彼女の居場所を聞くと、 病室に写されていなくて、 ER内にいるという。
カーテンで仕切られたベッドに行き、 「原因は何なの?いま、どんな状況なの?」と聞くと。 「さあ?研修医が4回ぐらい、脚気の検査をしただけだから。」と言われた。 は?なんですか、それは? 研修医が入れ替わり立ち代り、小さな木槌で膝を叩いていったらしい。
その後ようやくお医者さんが来て、 問診をしたが、また膝をたたくという。 「もうそれはいい。」とうんざりと答える友人。 でも結局押し切られ、膝をたたいて、針で足をつついて感覚を調べる。 CTスキャンを取るけど、いつ取れるかわからないと言う、 お医者さんに、彼女はもう酷く疲れたから、 今日は家に帰りたいと訴えるが(この時点で夜の11時) [You can't go home, absolutely, definitely]と言われた。 そもそも、救急病院に連絡したら、 彼女の自宅の近くの病院では10時間、UCHでは5時間待ちだと言われ、 こちらに来たらしい。 それは、救急ではないんじゃなかろうか。 結局待合室で、何時間も待った挙句、診察室でも何時間も待ち、 CTの設備がないだか、空いてないだかで、 夜中の2時過ぎに別の病院に移されたらしい。辛い。
ERのパクリのドラマを作っているくらいなら、 あのスピード感を実際の現場で真似て欲しい、と思う。 あの複雑怪奇な人間関係は真似なくていいから。 別の人は火傷をして、救急で2時間待った挙句、 隣に立っていた人がついに倒れて、 頭から血を流したのを見て恐れをなして帰ったらしい。
プライベートでは、高いお金を払えば フレキシブルな治療が受けられるとも聞く。 無料よりも、2.3割自腹でいいから速やかな治療を受けたいと 思うけど、その金額も払えない人にとっては、 このシステムもありがたいのかもしれない。
今日、この期に及んでエッセイ・トピックを変える。 グローバリゼーション。 使い回しではなく、 それだけ興味のある分野だということにしておいて下さい。
|