英国留学生活

2002年08月09日(金) 平和だねー。


大学の寮を見に行こうとして、大学の脇の戦争記念公園を通り抜けた。
美しい花壇で囲まれた凱旋門とユニオン・ジャック。時期的にも微妙な気分だ。
結局寮は今閉鎖されてて見られなかった。

夕食後、中国人と台湾人と長々と雑談をした。
最初は中国と台湾の、国際関係という非常にシリアスな問題について
話し合っていたのだが・・・。
私はこの2国は違う国だという認識だけど、勿論中国人は中国に帰属するものだと言う。
結局両者の主張は、平行線で結論が出るようなものではないけれど、
この問題について話し合う生の声が聞けるのは非常に珍しいので、面白かった。
中国人は、よく「一つの中国、辞書的に言ってもそうだ」などという発言をするが、
台湾人はその話題に踏み込むことを避けているように見える。
勿論、授業中にそんなことを話されたら授業にならないので、その態度は正しいのだけど。
特に私のクラスには、中国至上主義というか、
「中国の人口は世界の5分の1だ、だから中国の習慣は普遍的なものだ」
と主張する生徒がいるので、その手の話題を振るとかなり危険だ。

しかし、その後話はとめどなくスライドしていき、日本の漫画の話に。
台湾人が驚くほど日本の芸能人やドラマや漫画やゲームに精通していることは知っていたが、
中国人もそうだったとは。
「金田一少年の事件簿」とか「名探偵コナン」の話をされ、
挙句に他の中国人が、「クレヨンしんちゃん」を持って乱入してきた。
わざわざこの国まで持ってきたのか・・・。平和だねー。
テレビを余り見ない私よりも、彼女らの方がはるかに精通している。
台湾人が自分の一番好きな漫画だと言って、
「女の子が北海道に渡って、外国人と結婚する話」というのを
挙げていたけど、私には何の話だかわからなかった。
誰かわかる人いますか?
うーん、カルチュラル・インペリアリズム。

私も、三国志とか、花木蘭とか、李世民とか、蔡文姫の話が出来て楽しかった。
西洋史の方が専門だけど、幾つかの中国史のエピソードにも興味があるし、
三国志や西遊記は普通に好きだ。
(友人のように三度の飯より三国志、ではないが。)
一人の中国人は、村上春樹と枕草子が好きだといっていた。
彼らとは英語で話しながら、筆談が出来て便利だ。
台湾と中国と日本とで微妙に漢字が違うけど。


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