買いだめしておいた小説を7冊ばかり読み終えたので、 そろそろ映画にでも移るかー、と最寄のレンタルビデオやさんに。 「パトリオット・ゲーム」と「処刑人」を借りてきた。 この二つ、私としてはそこはかとなく繋がりがあるのだが、 風が吹けば桶屋が儲かる程度の関連性なので、 余人にはわかるまい。
「パトリオット・ゲーム」 うーん、あんまり話としては面白くなかったな。 こういう話が好きではないのかもしれない、途中で飽きてしまった。 で、目当てのショーン・ビーンはあの微妙に長い髪は、 軟弱な印象を与えたが、復讐に燃える彼の眼光はとてもよい。 ライアンを瞬きもせずに睨み付けるあたり。 見ている最中に母が通りすがったので、これがショーンだと教える。 「まあ。目付き悪いけど、中々精悍で良いじゃない。」 よし。母とは以前英国から電話した時に、 「私、今度ショーン・ビーンという人の主演のマクベスを観に行くの。」 「ショーン・ビーン?その俳優が好きなの? 私、あなたは面食いかと思っていたわ。」 「・・・なんですって?(怒)」 「あの人でしょう?"アイ・アム・サム"の人」 「・・・それはショーン・ペン。」 (すみません、ショーン・ペン、及びにファンの皆様方) という会話を交わしたことがあったからだ。 しかし、「ラブ・コメの女王メル・ギブソン」(←メグ・ライアンと間違えた) と言って、友人の爆笑を買った私はいまいち非難できない。
そもそも、このタイトルってショーン・ミラーを抜かしたIRAを指しているのか? ショーンもライアンも思いっきり、私怨で動いているよね。 愛国心なんて、まったく見受けられないのですが。 ライアンの公私混同っぷりはすごい、自分の為に権力使いまくり。 莫大な税金を消費する衛星写真の利用とか、メディアをバックにした IRA幹部への脅しとか。 あの上司はなぜにあそこまでライアンを盲信しているのでしょう? まあ、ショーン・ミラーは狂犬ようなやつですが。 気になったのは、あのイングリッシュの女性は何故IRAに入っているのか。
「処刑人」 この映画、"Fu●k",と"F●ckin'"を取り除いたら、長さが2/3になると思う。 何よりも、何よりもまず、FBI捜査官がきょーれつ。 彼の分析シーンが一番好きかも。オペラかけて思いっきり浸ってるし。 両手に雑巾握らせたら、ワイパーの代わりになりそうな手の振り具合。 あと、グリーンリー刑事をいびっているところも好きだ。いやみだね。 女装姿が一番インパクトがあったのは勿論のことだ。 ガーター、自分で買ってきたの・・・?
兄弟。余り、名前を認識しなかった。 二人とも精肉工場は、退職したの? TTTの馳夫さんも人間離れした体力・回復力だが、この2人も負けていない。 特に兄。うわー、便器抱えて4階から飛び降りてるよー。 なんだか、そのわけのわからなさ加減が、好きだ。 役者さんの国籍は知らないけど、弟はアイリッシュのイメージに合う。 かわいらしいけど。顔もだけどむしろ声が特に、可愛い。 基本的に活字中毒の私は、映画を見ていても映像よりもストーリー展開を 気にするほうだと思うけど、この二人に関しては映像がいいなあと思った。 ・決めポーズと言うか、左右対称に銃を構えた立ち姿。 ・特に、父(多分)と対決した時に、ロッコの肩に腕を乗せての射撃シーン。 ・殺戮後、薬莢を握りながら十字を切る兄。 ・法廷で、銃を構えながら演説をぶつ弟。 あたりかな。
まあ、冷静に見れば神の名の元に、法を無視して私刑を行うと言う、 とんでもなく危ない話なのだけど、個性的な登場人物にまあいいかな、と思う。 「無関心の罪」というのは確かにあると思うし。 それにラストシーンの街頭インタビューで、賛否両論言わせているのも、 良いと思った。これで、例えばマフィアの被害者の遺族が絶賛しているだけ、 とかだったら、引いていただろうけど。 アイリッシュなBGMも良かったし、 精霊をフィーリーって言っているあたり、アイリッシュ?(言ってない?) あと、ボストン市内のオレンジライン(電車)が出ていた気がする。 母校のボストンのサテライトキャンパスに行ったとき、 オレンジライン(およびその界隈)は危険なので乗るな、と言われたなあ。
結構面白かったです。意外な掘り出し物。(後者)
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