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2004年11月23日(火) ゆみなが来た!〜後編

2夜連続登場のあゆです。こんばんは。しかも未来日記です(今の時点でまだ月曜日でおます)。こんなことは「りゃ!」創業当時以来です。
だからって「あゆがやる気を出した!」と思わないでください。
早く書かないと忘れてしまうからです。
私はこれからも「投げやりあゆちゃん」でいきますから。
安心汁。

さて、昨日の続きです。

.................................。


何書こうと思ってたんだっけ...。もう忘れたのかよ!

あ、思い出しました。
そう。確か、ゆみなは
「8時にモーニングコールして。起きられないかもしれないから。」
と言ったはずでした。
でも前の日は3時くらいまで飲んでたし、
もう少し寝かせてやろうという子分心で(本当は8時に電話をするのを忘れていたという考え方も充分にありでしょう)
私は8時半に電話しました。
するとどうでしょう。何回コールをしても出てきません。
もしかしたらもう起きてシャワーでも浴びてるのかな...と優しい私は思いました。
それでももしかしたら...と思い、念のために9時に電話をしてみると
150コールくらいでやっとゆみなが出てきました。
「もしもし...あ、ありがとう..。寝てた」
やはり寝てやがりました。
しかも後から聞くと、携帯をマナーモードにしていたとの事。
昨日3時半に寝たのにもかかわらず、朝7時に起きてゆみなを起こさなければと身構えていた私の好意を踏みにじる鬼のようなヤツでした。

私は朝の一仕事を終え、今度は一緒にでかける娘たちを起こしました。
まだ寝てたのかよ。
そもそも私とゆみなの二人の楽しい旅になるはずの今回の大阪城行きに、
「ケチ」と「パン屋」と「やっぱり」が参加することになったのは、
「ケチ」の気まぐれの一言からでした。

「アンタ、そういえば日曜日に大阪城に行くって言ってたね。オレらも行こうかな」

え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛っ!
私は思わず
抜き打ちテストを告げられた小学生のような反応をしてしまいました。
「ヤだよ。せっかくゆみなと...」と言いかけた時、
「そうしよう。決めた。」
まったくB型の太った「ケチ」は人の言い分など聞く耳を持ちません。
自分が行こうと思ったら必ず遂行するのです。
しかも「ヤだよ」と拒否されたもんだからますます依怙地になっていました。

私はゆみなに打診してみました。
「ダンナが娘たちも連れて一緒に行きたいって言ってるんだけど、ヤだよねえ」と私が言うと、あっさりこう答えました。
「あ、いいじゃん。面白そうだよ。たくさんで行った方が楽しいし」

私はゆみなもB型であることを忘れていました。
「ヤだよねえ」と言われれば「いいじゃん」と答えるに決まっていたのです。
それに「たくさんで行った方が楽しい」って
わしと二人じゃ楽しくないんかいっ!

ま、とにかくそんなこんなで一緒に出かけることに相成ったのであります。

ゆみなは前に一度、ウチに泊まったことがあるので、
ウチの家族とは面識があるのですが、
ゆみなに対する反応は、それぞれに特徴のあるものでした。

「パン屋」は、ゆみなを迎えに行く途中の車中で、
「ねえねえ、なんて呼べばいいのかな」
と聞いてきました。
「ゆみなか虻川でいいよ」と言うと「えええっ。そんなの言えないよ」と言いましたが、結果的に言うと最後までゆみなに呼びかけることはありませんでした。もちろん話はしたのですが、自分からゆみなに話しかける勇気もなく、ゆみなに話かけられて初めて答えるという形だったので、
「パン屋」の方から呼びかける機会がなかったのでした。
「パン屋」はヘタレなのです。

「やっぱり」は「やっぱり」で基本的に人のことには無関心なので、
始めはあまりゆみなに興味を持たなかったようでしたが、
ゆみなから「お土産買って来なかったから」という名目で、お小遣いをもらい、さらにジュースを買ってもらうと急に話しかけるようになりました。
しかし、その内容は、
「ウチのクラスに男の子にしか興味がない男の子がいるんですけど、
どうしてなんでしょう」とか、
別に相手がゆみなでなくてもいい質問で、しかも誰に聞いてもどう答えていいかわからない質問ばかりしていました。

そして「ケチ」です。
「ケチ」はゆみなの待つホテルまで行く途中、カーナビの案内がわかりにくいと文句ばかり言っていました。
「ケチ」は方向音痴です。
だからカーナビの案内どおりに車を走らせていればいいものを、
「この道は違う」と言って勝手に細い路地に入ってにっちもさっちも行かなくなり、不機嫌になるということを繰り返していました。カーナビの意味ねえよ!
いつもこのパターンに陥り、私と喧嘩になるので余計「ケチ」とは一緒に出かけたくなかったのです。今回も例にもれず、珍獣とケチはちょっと険悪なムードになりかけました。
しかし、「ケチ」は外面はいいので、ゆみなに会ったとたんニコニコ顔になり、ホテルから大阪城まではカーナビの指示どおりに車を走らせました。

ゆみなはゆみなで、前に来た時に乗ったセダンの車と違うミニバンを見て、大きな目を細めながら、
「うわあ、大きくなったねえ」
って、ウチの車は久しぶりに会う親戚の子供かよ!

そして大阪城に到着。
大阪城は、エレベーターで最上階の6階に昇り、上の階から階段で降りながら
城内見学をするという形式でした。
しかし、城は城。別にここに書くほどのことはありませんでした。興味なかったのかよ!
ゆみなと私と娘二人はとっとと城内見学を済ませ、
1階の椅子にかけて途中ではぐれた「ケチ」を待っていました。
しかし、「ケチ」は待てど暮らせど降りて来ません。
またこういう時に限って、「ケチ」は携帯の電源が切れたと言って
持参してなかったのです。
仕方なく私は、「ケチ」を探しに行きました。
2階。いません。
3階。いません。私たちが待っていた時間は約30分。
その時間を考えると、2階か3階で行き違いになったとしか思えませんでしたが、もしやと思い、4階に行って見ました。
果たして「ケチ」はいました。
丁寧に1個ずつ展示物を眺めているではありませんか。
私が近寄り、
「あ、ここにいたんだ(←探していたことをアピール)。下でみんな待ってるから(←急がせようと催促)。」と言うと、
「ケチ」は展示物から目も離さずに、
「ああ、そう」と一言言いました。

「ケチ」は今、山岡荘八の「徳川家康(全28巻)」を読破中です。
大阪城に来たのは、ゆみなに楽しんでもらおうとか、ゆみなをもてなそうとかという気持ちではなく、
ただ自分が「戦国時代に興味があったから」という理由だったということが判明しました。
その後、私たちは「ケチ」の城内散策が終わるのをさらに小一時間待ち、
やっと大阪城を後にすることができたのでした。

おそるべしB型のマイペース気質!

「ケチ」を待つ間、私とゆみなは携帯でるるが「いれぎゅりゃ!」を更新しているのを確認し、二人で一斉に
「ばかかあああ、おめえわああああ」という賛辞のメールをるるに送ることにしました。私がるるにメールを送信したところ、すぐにメールの着信音がしたので「るるのやつ、やけにレスがはええな」と思ってメールを開けたところ、
そこには

「ばかかあああ、おめえわあああ」という文章が書かれてありました。

ゆみながるるに送るはずのメールを間違えて私に送っていたのでした。
因みに3時間くらい経って来たるるのレスは

「リチャードに言ええええええ」でした。


さて、「ケチ」のおかげで時間がなくなり、大阪城へ行ったあとパチンコをしようという計画もおじゃんにされた私たちは、仕方なく「ケチ」らとともに昼食をとり、その後でやっと二人きりの時間が持てたのでした。

もちろん 喫茶店で一服 の時間です。

そこで私は再び、あの顔を見ることができました。
そう、日曜日はマイルチャンピオンシップの日だったのです。
「ちょっとごめんね」
ゆみなは喫茶店に入るなり、携帯を取り出しました。
「まだ買いたい馬券があるんだ。あゆも今なら間に合うよ。一緒に買ってあげるからさ。誕生日で買ってみたら?ワイドにするといいよ。いくら買う?」
一気にまくしたてられ、わけもわからないまま500円分買うことになってしまいました。ゆみなはその気になればきっと良い営業マンになれると思います。
競馬新聞を広げ、
「こっちは東スポじゃなくて大スポなんだねえ。でも、ホテルにはスポニチしか売ってなくてさ」
ホテルで新聞を買ってたのかよ!
馬券投票を済ませ、レース結果がわかるまで
またいつものゆみなの顔に戻ってバカ話ができたので
少し安心しました。

午後4時前。
再びゆみなはあの顔になりました。
もうレース結果が出ている時間です。
携帯を取り出し、数秒するといきなり
「やっぱりなあ、やっぱりかあ、そうだよなあ」
と言い出しました。
ダメだったようです。
「買えない馬券じゃなかったんだよなあ」
ゆみなはしきりにくやしがっていましたが、
私は心の中でこう思いました。

買おうと思ったら出走する馬は全部買えるんだから
買えない馬券があるはずねえじゃん。



その上、勝った馬をなぜ買わなかったかという御託を並べるばかりで、
私の買った馬が何着だったのかは、結局最後までふれずじまいでした。

「競馬をする人ってさ」
私はゆみなに言いました。
「負けるとものすごい後悔の仕方をするんだね。」

するとゆみなは答えました。

「そうなのよ。それに勝ったら勝ったでさ、
何で1000円じゃくて2000円買ってなかったんだろうって思って悔しいんだよ。」

勝っても悔しいなんて、全然楽しくねえじゃん。

さらゆみなは言いました。

「競馬の一番楽しいところは、どの馬を買おうかなあってあれこれ考えてる時なの。」

なら勝ち負け関係ねえじゃん。

競馬ばーの心理はパチンカーにはよくわかりません。


やがて新幹線の時間が迫り、
ゆみなは「やっぱりなあ」を繰り返しながら帰って行きました。
オマエはウチの次女か!

ゆみなの新しい顔を存分に堪能できた今回のゆみな騒動でした。
って騒動だったんかいっ!














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