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2005年05月01日(日) また復活したみたいようがくれた季節

こんばんわ。ゆみなです。
今日は天皇賞(春)だったので、ダンナと府中競馬場に行ってきた。
一緒に行ったといっても、相変わらず一緒だったのは行き帰りの電車の中だけだ。
しかも今日はダンナが途中で下車して、ゴルフの練習に行ったので、ほとんど一人のようなもんだ。
正確には結婚記念日一週間記念だ。
来週は二週間記念で行くだろう。

で、競馬の方はというと、まぁまぁなプラスだったので今日はとても気分がいいのである。
なので本当はるるの日なのだが「気分がいいので私が書いちゃうもんね」ってことで私が書いた。
例によって、あゆの綺麗な作品を思いっきりグチャグチャにしている。

あ、そういえばね、この前飲みに行ったとき、
「ねえ、あれはどうやって書いてるの?前もって考えてるの?」と聞かれたが、前もって考えてこれじゃぁ自分でも情けなさすぎるではないか。
あゆの作品を画面上に並べて、それに沿いながら即興で書いているのだ。

明日から、私は恒例のケニアのソフト売りの手伝いに行って来る。
5月は幕張メッセである。
明後日から5日までなのだが、明後日は朝が早いので明日の夜から泊まりだ。
しばらく私はいないので、東京も静かだろう。

って、ほっとけ!


では、まずは原作からどうぞ。
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「スクランブル紅茶店」


ほんとうに好きじゃなかった。

あの人が紅茶店の中にいる。

一日も彼のことを呪わない日はなかった。
彼の得意な料理をする時、彼が好きだった二葉あきこがナツメロ大会に出ていたとき、
そんな何気ない時に、ふとった彼のことを思い浮かべてしまう私がいた。
本当なら今彼のもとに殴りに行きたい。
今までのいろんな鬱憤を晴らしたい。

なのに・・・今の私にはそれはできない。
私のそばには夫と3歳のくせに老け顔の娘が立っている。


彼と短い同棲生活を送った後、私は彼と別れた。
嫌いになったから別れたのだ。
彼との結婚を一度は夢見た私。だけど現実はそれを許してくれなかった。
彼はどんどん太っていき、
私も彼に合わせて目一杯食うようになってしまったために、負けず劣らず太ってしまった。
時々「ハッケヨーーイ!フトッタ!フトッタ!」と遊んだけど、
下の階の人に叱られてやめた。
それからはお互いにギクシャクし始めて、別れてしまった。
私はそれからいくつかの恋をして、今の夫を騙して結婚した。

それにしても、あんなに太った人はいない。今でもそう思える。
彼のでかい顔がイヤだった。笑い転げた後に一人で起き上がれない所が
わずらわしかった。
太くて短い足がイヤだった。
考え込む時に鼻の穴に指を突っ込んで鼻くそを飛ばすとこがイヤ。

そして・・・
「おまえも太ったよな」
今も耳に残る彼の太い声。
身体が太いと声まで太い。
いったい誰のせいでこんなに太ったと思うんだ。
他人事のように言うなよな。


紅茶店の中で彼を見つけた時、
「紅茶に砂糖は入れるなよな」と言いにいきたい気持ちと、
この胸の高鳴りを
夫と老け顔の娘に悟られないようにする気持ちが入り混じっていた私は、
いきなり店内に入ることを夫に提案することもできず、
ただ地団太踏むことしかできなかった。段田段。
彼の姿に気づいてから、何分か何秒かが・・流れた。
紅茶店の前を通り過ぎてしまう。

私はうつむいたまま、夫と、しつこいようだが老け顔の娘の後ろに隠れるようにしたが、身体がでかすぎて隠れきれなかった。
彼もちらっとこっちに目を向けたようだ。


この人ごみに紛れてどうか私に気がつかないで。
でも、人ごみにすら紛れ込めないほど私はでかかった。


そして・・・・息が止まった。
デブ特有の無呼吸状態だ。


その瞬間、車の音も人のざわめきも何もかもが消えてしまった。
しかし、すぐにまた息を吹き返した。
ゼイゼイ。


彼はガラス越しに私をじっと見つめている。
相変わらず脂ぎった顔だ。
そして、昔、私たちが一緒に紅茶を飲んだ時と同じように、
彼が小指で砂糖をかき回している。
やっぱり入れたんだな。また太るぞ。知らねぇぞ。
ほんの一瞬の出来事だった。
熱かったらしい。


おまえはもうそれ以上太らないで。
彼にそう言われたような気がした。
遅ぇんだよ。
誰のせいだと思ってんだ。あん?

私は夫と老け顔の娘の間に無理やり割り込むように追いつくと、
二人の手を強く握り締めた。

二人の指が骨折した。

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私、この物語、ほんと好きなんだよね。
なのに、なのに、なんで・・・・なんでこうなっちゃうの?









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