ペパーミント・アップルミント
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2002年12月15日(日) |
「最後の審判」◎でお薦め!(BGM:夢の中へ 井上 陽水) |
「罪の段階」「子供の眼」(リチャード・ノース・パタースン作)に続く、第三作「最後の審判」を読みました。
ぐりぐりのお薦め!
今回は前二作で主人公だった弁護士クリストファ・パジェットは、残念ながら登場しません。 主役の座を奪い取ったのは、「子供の眼」で、ウィットに富んだ判事ぶりをみせたキャロライン・マスターズ。
キャロラインは腕利きの判事。 合衆国大統領によって合衆国連邦裁判所の判事に指名されるところまで、後一歩まで上り詰めている。 今の彼女にはスキャンダルは致命傷。 そんなピリピリした状況の中、二十年以上音信不通だった故郷の父から連絡が来る。 姪が殺人の容疑で逮捕されたので、弁護して欲しいと・・。
おなじみの法廷劇は減ったかわりに甘く切ない過去&ロマンスが徐々に明らかになったり、家族の絆をしみじみと感じさせて、堅苦しさがとれたぶん加速付きの一気読み。 キャリアか家族の名誉か・・と決断を迫られるキャロラインの葛藤が、とてもよく描かれています。
この作者のデビュー作「ラスコの死角」で、若き日のパジェットが書かれているのでぜひ読みたいのだけれど、ネット書店でもみつからず・・。 地道に古本屋さんを探すしかないのかなぁ?
このシリーズは第四作「Dark Lady」すでに本国では発売されているので、翻訳が待ち遠しい!
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