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2003年04月17日(木) ■ |
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定期行路 |
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夕方。5限が終った時に乗る電車は決まった時刻の電車で。必然的に、同じ時刻の空を見ることになる。今日も晴れていて。線路にそって流れる疎水の表面には桜の花びらがちらちらと浮かんで流れていて。
同じ時刻に同じ角度に。同じ方角に。飛行機が1機、長いひこうきぐもを残しながら北から南に。
昨日も今日も。
そういえば。やはり、このくらいの気候の頃。夜も遅くに塾からの帰りの電車をまちながら。
乗降客もまばらな特急列車を見遣りながら。「此の電車は何処へゆくのだろう」とか。「どこかへゆきたいなあ。」と思わずつぶやいていた。
居合わせた他の乗客は、その言葉を聞いてくすりと笑ったのか。笑わなかったのか。
少なくともわたしは今日も。
空を見上げながら同じことを考えている。
進歩しないなあ。
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