Don't kiss my tail

俺のしっぽ

2002年08月06日(火)  17才

2時間前まで一緒に遊んでた後輩が亡くなりました。

単車でダンプに突っ込んだそうです。

フリーターでまだ17才の元気いっぱいのコでした。

アホでどうしようもなくヤンチャだったけど、俺にとってはカワイイ後輩で、

「今年の夏はまだ全然エンジョイしてないんスよ。
でも今日増井さん達とボーリング楽しかったッス。
次は負けないッスヨ!!
絶対リベンジしますよ!!
ま、俺が勝ったらそのまま勝ち逃げしますけどね。」

この言葉が耳から離れなかった。
事故の2時間前のセリフだ。

結局俺の勝ち逃げになってしまった。

動かない後輩のところに案内され、頭に包帯がぐるぐる巻きになっていて、顔がキレイに拭かれていた。

「みんながアンタに会いに来てくれたわよ」

と、お母さんが後輩に話しかけている時、涙が止まらなかった。

俺の体は疲れきっていて衰弱しているのに、なぜか眠れず、一瞬寝て夢に出てきた後輩はすごく楽しそうで、一緒に笑っていた。

今、当たり前に生きている俺や周りの人が、けして当たり前ではないと実感した。

命ってのはあっけないな。
こんな簡単にいなくなってしまうものなのか。
すごく悲しくて、正直まだ実感出来ないでいる。

今日にも元気な声で
「増井さん!!
そりゃないッスヨ!!」
なんて声がきこえてきそうだ。

まだ17才なのにな。

事故前まで後輩と一緒にいたので、俺に警察の事情聴取があるそうです。


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