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2002年05月14日(火) ■ |
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蔦 |
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走った
走った
裸足で
足が切れても
服が破れても
捕まらない様に
逃げなきゃ
逃げなきゃ
遠くへ
唇を噛み締めて
涙は流さずに
捕まらない様に
でもね、君。
無駄だったんだよ、全てが。
僕は
走ってなんかいなかったし
逃げてなんかいなかった
だってほら僕の足には
こんなにも
こんなにも
古びた蔦が絡まっているのだもの
夢を
夢?
そうだ、ただ
ただ
夢を見ていたんだ
現実には
逃げる事も出来ない
はらえる蔦を
はらおうともしなかったんだ
ネガティヴな
センチメンタリズムを抱いて
星の流れる夜に
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