優しい
優しい
優し過ぎる、抱擁
心までも潰れてしまいそうで ゆっくり、ゆっくりと潰れて逝ってしまいそうで
それはまるでくちづけのようで 肌の温度を確かめ合った
暗い暗い坂道どこまでも続く闇
少しのスピリットを呑んだ体熱い息
ふたりにかわすような言葉はなく。
触れたのは慰めに 気持ちがあったわけじゃない
毎夜繰り返される戯事 これ以上はありえないのに
恋で無いなら何故泣くのです 愛で無いなら何故触れるの 憎んでも無いのに抱き締めて 悪くも無いのに謝るの
抱擁はどこまでも暖かく
見果てぬほど残酷で。
君を君を君、を。 本当は壊してしまいたい。
君よ君よ君、よ。 本当は繋がっていてほしい。
君は君は君、は。
世界一残酷で、優しくて、美しい。
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