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終焉の詩。 | 2005年12月04日(日)
禁断の樹は切り倒された。
果実は腐り、幹は番の動物たちに食い剥がされる。
残った芯とて大地に溶けて姿はもうない。
その知恵を受け取ったのは誰か?
艶やかに咲く花はただ風に吹かれて花弁を散らす。
落ちた先には死した蛇の乾いた鱗。
甘い水に混じるのは誰の血か?
沈黙の錫が振られ、永遠が孤独の冠をかむる。
絶望もなく希望もなく、狂気もなければ正気もない。
其処はいずれ辿り着く無音の楽土、未踏の煉獄。
written by
Mituki
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since 2002.03.30