2007年04月01日(日) |
エリザベート<ウィーン版> |
ついに見てまいりました。 本物を見た!という気がしました。 今までみたのは・・・?w というか、アチラのものはアチラのもの、自然だったな〜と思いました。 キャスト、歌、ダンス、舞台装置などなど
以前、酒井順子さんが、日本にはシンプルなものが少ないと書いていて たとえば、それはTシャツだと・・単なる黒いTシャツやらが欲しくても、何故か日本のものはプリントで絵柄が入っていて、スタイリッシュなものを欲しく思うと、高い高いブランド店でしか買えない時代があった。今はユニクロがあるけど。 たとえば、ポット。象印とかのポットには何故かファンシーな模様やキャラクターがついている。シンプルなものはなかなかなくて困っていた。という。 それは、日本人が外から入ってきたものをそのまんま模倣して売るのではなく、それなりにオマケをつけて売りたいし、可愛いから〜という解釈だったかな。
今回のエリザベートを見ても、そういう感じがした。 日本のエリザはファンシーでコミカルな感じがしたのだ。 甘く、やさしい。宝塚だったら当たり前といえば当たり前だけど、東宝でもやはり変わらない。 日本人は華奢で繊細で大人ぽさは少ないな〜と思えた。
ここからネタバレっぽい。
それはキャストの柄からもいえる。 みんなゴツイ。しかし安心して見れたよ。
それにしても、男性キャストは胸板厚いし、太ももも太いね〜〜 ケンシロウみたいだった・・・w原哲夫のエリザベート・・w あのトートだから、エリザやルドルフを「おらおら〜」とばかりに振り回せるのね。 闇が広がる〜の場面のあの踊らされてるぶり、残酷な死そのまんまで怖くてよかった。
歌詞とか物語も自然だったね。 エリザがルドルフを失って、トートにつれていて〜と願うときに 「死は逃げ場ではない」と拒絶するのは解せない感じだったのが ウィーン版では「そんなお前はいらないっ」と冷たいのね。 その方が納得できるね。
ルドルフの願いを拒絶する場面も、何で断ったかが自然だったし理解できたかも。
日本語に乗せて歌うのには限りがあるのだろうし、日本人にわかりやすくするために、いろいろはしょってるんだろうね。 翻訳は哲学的で、理屈っぽくて、深いのですが、私は嫌いではありません。 製作地ならではというものなのでしょうし、文化や歴史の違いはどうしても仕方ないのでしょうねえ。
それにしても、舞台装置も、いかにも外国ミュージカルらしいものですが、壊れかけた馬車やはしけなども効果的で、やはりこちらの舞台のが好みかもしれません。
いやいや、日本版のも、日本版のよさがあるのですが・・ バニラが基本だけど、ストロベリーやラムレーズンも好きです!〜という感じでしょうか。
ああすばらしかった。 少しでも迷っている方は、是非見に行くことをオススメします。 まだ始まったばかりですしね。
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