たまたま日記
●たまたま日記●
たまにしか会えない彼、たまにやるチャット
たまにやる競馬…そんな、たまたまな日と普通な日常。

2002年05月22日(水) 写真(過去形)。

昨年の今頃は、Iと毎日のようにチャットをしていた。
メッセはまだ無かったので、某チャットサイトに行って、
IのHNを見つけては声をかけて、話す。
会話は、いつも夜遅くまで続き、私は段々Iに惹かれていった。
Iも「好きだよ」と言ってくれた。

Iに彼女がいることは、初めに聞いている。
でも、「たまにしか会えないし、そんなに仲がいいわけではない」
と言うので、彼女の存在については、あまり気にしていなかった。

6月末にIが「早めの夏休みを取って、1週間出かける」と言った。

毎日忙しい仕事振りを聞いていたから、
長期休暇はIのリフレッシュになるだろう。
寂しいけど、快く送り出した。

1週間後、チャットサイトにIが現れた。
待ち焦がれていた私は、早速声をかける。

「お帰り。旅行、どうだった?」
「楽しかったよ。○○へ行ってきたんだ」
「えー、海外だったの?」
「うん。あとで写真見せてあげるよ」

出かける前、『避暑で山に行ってくる』としか聞いていなかった。
それは日本ではなく、南半球の観光地だった。

「長期でお金かかるから、自炊型の宿泊施設に泊まったんだ」
「自炊…?……ああ、誰かに作ってもらったの?」
「料理得意だから、俺が作ってやったよ」
「すごいね〜」

作ってやった?1人じゃなかったのかな?

「誰かと一緒に出かけたの?」
「……彼女」

     ショックだった。

「あまり仲の良くない相手と、1週間も旅行に行く?」
「やっぱり、彼女とはラブラブなんだ。楽しかったって言ってるし」
「なのに、なんで私と毎日チャットしていたの?」
「チャットHまでして「好き」なんて言っていたのに?」
「…ねえ、私ってIにとって何なの?」
散々怒りと悲しみをぶつけ、
最後には、馬鹿な質問をしてしまった。

「そうだなあ…心のオアシス?」
「なみと話をしていると、安らぐんだよ」

Iを癒すだけの道具だったの?私は。

他にもいろいろ理由を挙げていたが、ほとんど目に入らない。
ただ、泣けてしかたなかった。

いつまでもロムし続ける私に、
「そろそろ寝ようか」と、Iが話を終わらせようとした。
「…今度写真見せてね」

本当は、彼女との思い出の場所なんて見たくない。
でも、それしか言葉が浮かばなかった。

すると、Iは自分のメールアドレスを教えてくれた。
「ここにメールして。折り返し写真送るから」

翌日、Iに短い詫びメールを送ると
添付つきのメールが返ってきた。
添付ファイルの名前は「おみやげ」。

青い空をバックにした雪山。勢いのある滝。港の様子。

どれもバランスのいい構図の取れた、
生き生きとした写真ばかり。

怒っていたことも忘れ、素直に感動した感想を送った。
パソコンの壁紙にも使った。

Iは、私に無い部分をたくさん持っていて、
周りにはいないタイプの人。
恋愛感情を抜いたとしても、興味のもてる人だった。

その後、彼女に嫉妬したり、いろいろあるんだけど、
面倒なので、また後日にでも。

今も途切れ途切れだけど、Iとの付き合いは続いている。






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