■読んだもの

『鹿男あをによし』(万城目学/幻冬舎)
去年、ドラマが放送されていたのに影響され、3月に奈良に行くことを決めた頃、手元にあったのに読めなかった1冊。書名どおり、本当に鹿男(笑)。いやー、おもしろかった♪私的に『鴨川ホルモー』より気に入りました。

『告白』(湊かなえ/双葉社)
2008年度「このミステリーがすごい!」第4位。
読了後に一番感じたこと…それは”怖さ”。果てのない怖さというか、無意識の悪意というか、ともかく救いがない結末だったように思う。このミスにランクイン&売れ行きを見ると、世間的にミステリ作品として興味深く認知されているのだろうが、その世の中の風潮に、さらに怖さを感じた。
『聖の青春』(大崎善生/講談社文庫)
『3月のライオン』(羽海野チカ/白泉社)に登場する二海堂くんのモデル、と聞いて手にした1冊。たんたんと語られる中に、村上さんの何をおいても名人になりたいという1本の目標、毎日を生きているということへの達観したようなそれでいて純粋な思い、などが、すごく伝わってくる。小さなことで悩むな!挑戦しないであきらめるな!と叱咤されているような、そして背中を押されているような、不思議な力をもらったような気がします。案の定、ぼろ泣き。