本日ノー残業。しかしその分、前後にしわ寄せが・・・。まあ何はともあれ帰って休もう。
■読んだもの

『ツクヨミー秘された神』(戸矢学/河出書房新社)
キーワードは、アマテラス、スサノヲ、ツクヨミ、記紀、三種の神器、天武天皇、桓武天皇、陰陽道?今まであまり意識してなかったけど、確かにツクヨミ、アマテラス、スサノヲに比べてフィクションものでもあまり目にしないかも。天武天皇、桓武天皇についても、こういう風に比べたことはなく(史学をやっている人にとっては当然の知識なのか?)興味深かったです。が、結論的には・・・筋道通った結論にいたっていないような。
『天才探偵Sen(3)』(大崎梢/ポプラ社)
シリーズ3冊目にして少しフィールドが広がりました。というか身近なところに探すには限界がきたのか?児童書だからか、高校2年生、3年生のイラストがかなり若々しいです(苦笑)。

『無貌伝 双児の子ら』(望月守宮/講談社ノベルス)
第40回メフィスト賞・受賞作。表紙と題名から手にした一冊。
人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存する世界。ヒトデナシ、魔縁、藤京、首都中央警察、長靴友の会(ヒトデナシの調査管理組織)、三探偵、第三次紛争。独自の世界観。無貌によって「顔」を奪われた名探偵・秋津、親に捨てられた孤高の少年・望、魂と人間のヒトデナシ・無貌。鉄道王(常道鉄道)の一族・榎木家のお家騒動、無貌からの予告状。作品の設定があるからこそ解き明かされる事件の真相。読み応えがありました。秋に次回作が刊行予定とか。生意気な助手・望と、今回の事件で復活の兆しが見えた・秋津の今後がどうなるのか。
それにしても、無貌に顔を奪われたばかりで、打ちひしがれたまま何をする気力もなく、休業状態にあったからこそ秋津が呼ばれたというのは(苦笑)。探偵モノであまり見ない事情かと。