ゼロの視点
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2002年11月07日(木) 見本誌

 9月の末に契約した仕事の見本誌が、今日やっと届いた。日本でもライター業はしていたものの、その契約はほとんど口約束が多かったのに対して、こっちでは、きちんとしたエージェント制。素晴らしいっ!!!!、って思ったのも束の間、進行作業などは、日本に比べて、フランスのほうが全然いいかげん・・・・。うーーーーん・・・・。

 見本誌もなく、進行表もなく、取材なんかはじめられないんだよーーっ、と日毎にイライラが募ってきていた私だが、ようやくこれで少し目処がたちそうになってきて、一安心。

 確かに、ものすごくきちんと作成された契約書にサインする時は、こういったものに慣れていない私にとって、ある種の緊張感すら感じたけれど、蓋を開けてみれば、結局フランス式のダラダラなのか・・・・、と。

 列車が遅れる、ストが多い、レジで待たされる等、こっちに住んでいる日本人の多くが、それらオーガニゼーションの悪さを嘆くような感じ。ま、医院だけれどね、私としては、もうこうなった以上。向こう側が遅れるのを当たり前とするなら、こっちもなんだかんだとそれを自分の仕事が期限内に終わらないときの「正当な理由」にしてしまうことができるのだからっ!!!!。

 しかし、このまま見本誌が送られてこなかったら、フランスでダラダラと待っているだけの生活ってのも嫌なので、さっさと3週間くらい日本へ気分転換の里帰りとしようと思っていたが、それもいまや水の泡・・・。ちょっとショック。

 こっちでできる限りの努力をして、日本の味の再現に燃えていたけれど、やっぱりどこか違う。頑張ったのに、違うというのは、とってもストレスが溜まるものである。特に仕事などのストレスがすでにある場合はなお更だ。原稿書きの後に、美味しい味噌汁を飲みたいだけなのだっ!!!!。

 さて見本誌は、思ったより割とよく出来たシロモノだった。パリにおけるインドという本なのだが、なるほど、ふーん等と言いつつ、すっかり読者になって読みふけってしまった後、ふと「これを自分で作り上げるのか?!?!?!?!」と思い始め、改めて恐怖してみたりする・・・・・。

 やっぱり、ちょっとキツイなぁ・・・・・・・(涙)。

 一抹の恐怖を感じると、最近はピアノで現実逃避をすることが多くなってきている。おかげで、このごろはものすごく腕があがってしまったような・・。
近所から苦情が出ないことを祈りつつ、それでもバンバン弾いてしまっているのだが、ね。


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