ゼロの視点
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朝8時半に小包が届いた。日本に住む友人Mからのもの。友人が厳選してくれた蕎麦と、それにあう蕎麦つゆ、それにさんまの蒲焼がたくさん入っていていたっ!!!。幸せな一日の幕開け。
そして、Mは小包に、一冊の本をしのばせてきた。『医者見立て・江戸の性典』(田野辺富蔵著・河出書房出版社)だ。こんなものを朝から送りつけてきて・・・・・・、仕事もしないで読み耽ってしまうではないか、Mよ!!。出勤前の夫にチラッと、この本を見せると、当然日本語のまったくわからない彼は、たくさん掲載されている春画だけをみて、ご満悦。いたってわかりやすい。
この本は、昔の医学書などを紐解いて、現代の医者がそれを検証していくもので、ものすごく面白い。迷信と思われるものから、的を得た表現までバラエティに富んでいる。以下は、個人的に面白いと思った、日本最古の医学書『医心方』の解釈の抜粋(本書8ページ)。
そもそも男子が精気を養い蓄えるために、女を選ぶのは、美醜にこだわらず、ひたすら年の若さのみにこだわればよい。14、15歳以上、18、19歳以下の女性が最も効果的で、最高30歳を過ぎてはもう駄目だ。また陰陽の交わりを行って女の精気を吸収し、生を養おうとするためには、一人の女と交わってばかりいては駄目だ。3人が9人、あるいは11人と、多いければ多いほどよい。 女を御する場合には、まず1ラウンドが終わったら、すぐ別の女に乗りじゃえることが望ましい。こうして女を易える(易女)ことによって長生きができるのだ。 もし特定の一人にばかり執着していると、女の精気が自分に移転してくる量が少なくなり、したがって長生きの効果も微弱になる。
ということなのだが、この多くの女性を交わる場合、ひとつだけ男の養陽としての鉄則があるらしい。それは“接して漏らさず”!!!。ゆえに、接することは大好きな男性諸氏は、最終的にこの鉄則を守れず、早死にしていったとこの古書は警告している。
ま、それにしても、30歳すぎたら“もう駄目”という記述には、爆笑した。
そんなところに、友人Pから電話がかかってきた。彼は50代の後半で、離婚歴有、現在の彼女30代、なおかつ若い女性のナンパに励む、16区に豪邸(一軒家)を構えるツワモノ。
さっそく彼に、上記の本の抜粋を訳してみた。思ったとおり、自分にいいようにしか捉えないので、若い女性との接触が身体にいいという、東洋の解釈を知り大喜び。電話口の彼の声がウワずっている。きっと喜びで、一番肝心な鉄則のことは、電話を切った直後に忘れていると思う(笑)。
しかし、Pよ、気をつけたまえ!!、現在のキミの彼女は、私の友人でもあるのだよ・・・・・。
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