ゼロの視点
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久しぶりに、男優YBから電話が我が家にかかってきた。男優とはいっても、女性にはあまり名前、および顔はあまり知られていないかもしれない。そのかわり、男性陣では、彼のフルネームを知らなくても、絶対一度は観たことあると思われる種類の作品に登場する俳優・・・・・。
もう、勘がよい方はおわかりだと思うが、YBはフランスではかなり知れたポルノ男優。日本語だとAV男優といったほうがいいのかな?。ま、とにかく友人なので、実名公開はしないでおく(嫌いな著名人はこれからも“HPで触れられる限度の話題”であれば、実名公表を目指す私)。
彼は40代後半で、現役ポルノ男優兼、この分野のプロデュース業をしている。我が家では、共通の友人から電話がかかってきたときは、だいたいスピーカーフォンにして、夫も私も、電話をかけてきた人も全員が会話に参加できるようにしているが、今回も、おなじ。
「ひさしぶり!!」っていう会話にはじまり、それぞれの近況を語っていくうちに、フランスのポルノ業界の愚痴になってきた。YB曰く、最近は本当に質のいい男優を見つけるのが困難とのこと。カットごとに、調子よくアソコが元気になってくれる男優がまずみつからない。ゆえに、オーディションを通った男優でも、カットごとにプロデューサーの期待になかなか応えられないので、必然的に様々なクスリのお世話になる。そうこうして2,3年は男優として稼ぐことはできても、やはりクスリの世話になっているので、気がついたら男性本来の機能が突然オジャンになって、引退というケースが多いそうだ。バイアグラを摂取して、度重なる撮影に挑み、そのあげく心臓発作を起こした男優もいたそうである。
また、女優の問題もある。パリ近辺の女優は強烈にお天気屋で、撮影の日取りが狂うことはザラ。ゆえに旧東欧諸国の女優陣と組むことが多いのだが、それはそれで、別の問題があったりするらしい。
たまに深夜、テレビをつけているとポルノフィルムにでくわすが、かなりの頻度で彼が出演しているので、私としては、こういったフィルムはまったくセクシーなものでもなんでもなくて、ついつい「YB、お疲れ様っ!!」という感じで見てしまう(笑)。
そんな彼も、実生活では、恐妻家。幼い子供と妻という家族構成で、仕事がないかぎりは、のんびりと南仏で暮らしている。
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