ゼロの視点
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起きたら、すでに午後1時だった。姑の家にいるっていうのに、昼過ぎまで熟睡してしまう私。夫と姑はすでに朝食を早々と済ませ、ランチの準備の真っ最中。もう待ちきれなくなったようで、姑に派遣された夫が、私を起こしに来た。
それでも、「あと10分」だのと言って、再びフトンに潜り込む。そして再び10分後、姑の伝書鳩となった夫が再び部屋にやってきて、私を起こしに来る(笑)。しょうがない・・・・、起きてやるかっ!!。
クリスマス帰省中というのは、起きているかぎり“食ったり、飲んだり”しているような気がする。断食したい誘惑にかられる程だ。おとといのディナーは夜9時半にはじまり、午前3時まで。昨日のランチは午後1時にはじまり、午後10時まで・・・。で、翌日目が覚めると、もうランチだ・・・。ウゲッ。
しかし、オエっとか、ウゲっとかいいながら、出されたものをパブロフの犬のように、食べ始める私も私だ。年代モノの極上ワインを知らず知らずのうちに飲み、気がついたら、気分が良くなっている。
ということで、ランチのあと、“気分が悪い”と嘘をついて、長い昼寝に突入。午後3時から午後8時までっ!!。とても快適だ。
こんな嫁を見て、姑が何を思っているのだろうとふと考えるが、ま、どうでもいい。私にとっては快楽が最優先。昼寝から覚めてサロンに降りていくと誰もいなかった。どうやら夫と姑は買い物に出かけたらしい。
私はなんでも都合よく考えるタイプなので、こういう場合も、親子水入らずにさせてあげる“よい嫁”じゃ、などと解釈する。
ディナーのあとに、私の出番。姑のお喋り相手だ。姑のお喋り度合いはスゴイ。フランス人は一般的にお喋りだと思うが、その域を遥かに超越している。おまけに、夫も強烈にお喋りだが、それでも、男という人種はやはり女のお喋り欲を満たさないらしい。
一生懸命息子に話し掛けるが、上の空で答える息子の態度にちょくちょくキレ気味の姑(笑)。そんな時に、フォローして、相手をするのが私の役目なのだ。
例えば、今一族の間で“旬な話題”といえば昨日の日記に書いたロシア美女とMのアヴァンチュールの行方。明日の昼に、彼らをランチに招いているので、その作戦会議と称し、あーでもない、こーでもないと色々と推理が始まる。ま、ようするに噂話なだけなのだが(笑)。
昨日のランチでのロシア美女の行動を分析したり、一族の思惑を推理したりと、俄かシャーロックホームズになってしまった姑との会話は延々と続く。私も本当に根気よく相手をして、新たな視点を提示したりすると姑は喜ぶ。
どんどんと活き活きして、若返る姑。そんな姑を見ていると、女性というのは(自分を含めて)、噂話とかが好きな生き物なんだなァ・・・、とちと焦る(汗)。
そんなわけで、一日中寝ているだけの嫁だが、こうやって夜には汚名挽回をするのである。
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