ゼロの視点
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午後に担当編集者の打ち合わせ。日本とは違い、出版元と、出版エージェンシーが存在するフランス。日本でいう編集プロダクションとは、また違うのがなんとも説明し難いのだが・・・。
どうやら、現在書いてきた私の原稿において、あまりにもパリでの日本人について悲観的な記述が多くくて、これだとガイドブックにならないことが判明。わたしとしたら決して悲観的ではないのだが、あまりにも現代日本と日本人の現実を書きすぎたので、これだとフランス人の興味を削ぐことが判明(笑)。なのでもうちょっとビジネスマインドで行きしょーーーーっ、ということになった。
さて、今回の編集者との打ち合わせでは、実は私の最大の駆け引きがあった。それは締切期限の問題。夫とその友人ジャーナリストの意見では、私はすすべての原稿を最低でも4月の終わりまでに仕上げなくてはならないことになっていた。とはいえ、版元との契約に参加したのは、私だけ・・・・。私としたら、絶対に今年の10月までに仕上げればOKという話をしたはずであった。でも、アル意味、この仕事をフランスで、フランス人向けにするのは私として初めてだったゆえ、もしかしたら、締め切り期限について、私が都合よく解釈していたのではないか?!?!?!、という不安がつきまとっていた。
そして本日、率直に締め切りについての議論を切り込んでみたら、やはり10月末までに、とりあえずすべての原稿を仕上げればよいことが判明!!。ラッキーっ!!。
結局、私がきちんと契約時において、フランス語ですべての条件を理解していたことがわかって、大満足のゼロ。もうこれからはフランス人が意味不明にアドヴァイスしてきても、耳を貸さないことにすると心に決めるっ!!。
反面、根拠のないフランス人サイトのプレッシャーにて、3週間ですでに40ページ分の原稿を書いてしまったのは、アル意味よかったのかもしれない。10月までの仕事で、すでに3分の1の仕事は終えてしまったのだから(笑)。ま、それなりに書き直しがあるとはいえ、この前までのプレッシャーとは違い、余裕さえ生まれてきたっ!!。
さて、私の出版エージェンシーは、ギルバート・シェルトンとその妻ローラ・ファウンテン。ギルバートは『フリッツ・ザ・キャット』などで一斉を風靡した作家だ。おまけに、我が夫はシェルトンの大ファン!!。彼らの関係をたどっていけば、ヴェルヴェット・アンダーグラントまでたどり着く。
私は60年代から70年代のサブカルチャーが大好きなので、これからもっともっとギルバート・シェルトンらと知り合っていくことに、非常に興味がある。本日、彼らの事務所を訪れたが、アンラッキーなことに彼らはいなかった。が、いつかはキチンとした関係を築いてみたいと、ひしひしと思った。
いずれにせよ、彼らは私よりも年上・・・・。ゆえにタイミングを失えば、彼らがこの世を去ってしまう可能性がアル。だから、一瞬一瞬のタイミングを微妙にとらえていく必要性があるのだと、痛感した・・・・っ!!。
さて、締め切りが今年の秋までとわかった以上、とりあえず仕事をある程度進めて日本に里帰りできる可能性ができて、大満足のゼロでした。
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