ゼロの視点
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最近は、日本語をたくさん喋ったり、書いたり(このサイトも含めて)する機会が増えてきた。いい傾向だと本当に嬉しく思っている私。
ネットで日本語の新聞読んだりするのはいいが、これだとあくまでインプット作業でしかなく、喋るだの、書くだのというアウトプット作業がおそろかになってしまう。
以前にも書いたが、英語はテレビなどの情報や、会話などかなり聞き取れても(インプット)、話そうとする(アウトプット)すると完全にその回路がサビてしまっていて、まったく作動しなくなってしまった。
英語は母国語じゃないからいいけれど、このイン&アウトプット作業をある程度やっていないと、母国語でさえ錆びつく可能性があると思うことしきり。私はこれを非常に恐れている。
たまーーに、長いこと外国で生活していて、母国語もそして滞在国の言葉も両方がおかしくなってしまっている人に遭遇することがある。
3年前に日本へ里帰りした時のこと。夫を連れていったので、誰かフランス語圏の人を探していた(だって、そのほうが私も楽だし、夫も息抜きできる)。そして、紹介の紹介で、非常に奇妙なフランス人Jと出会った。70年代の終わりから日本に滞在しているという彼。日本人の妻に、3人の娘がいると言う。少なくとも20年以上は日本にいるのに、彼の日本語は私にはわかることもあれば、理解不可能なこともあった。
ではフランス語はどうか?。
夫曰く、感想は私と同じで、彼の言っていることがわかる時もあれば、まったくわからないこともあったそうだ・・・・・・。当時の私は、残念ながら今よりもフランス語能力がなかったので、直接Jのフランス語をジャッジできなかったのだが・・・。
でも・・・・・、それでも・・・・・、なんかヤバイな・・・・、ってことは察知できた。
Jは、それでも久々にフランス語を話す機会があって嬉しそうだった。フランスに戻りたいけれど、もう戻れないとも言っていたのが、殊に印象に残っている。ハッキリとは言わなかったが、妻とも、子供達ともあまりうまくいっていないようなことを匂わせてもいた。生活は、妻が稼いでいて、彼は家事をやっているとのこと・・・・。
どうやら私は、恐ろしいものを見てしまったようだ。トラウマになっているような気がする・・・。それにしても、どうして巡り巡ってJに出会ってしまったのだろう、私達?。教訓か?!?!?!。
その1度の出会いきり、連絡も取ってないが、今でもふと蘇る鮮烈なJについての記憶。
今ごろ、彼はどうしているのだろう?。
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