ゼロの視点
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私がロンドンに来た、本当の目的・・・・・、それは本日の晩のライブ。大学時代の友人Hが日本からわざわざロンドンにやってきて、ライブをするということを聞きつけ、なんとしても見たいと思ったのが今回のロンドン行きの理由だ。
さて、午後いとこI嬢ととりあえずショッピングをしようと街中に進出。しかし、もう買い物も観光も飽きてしまったわしらは、とあるデパートのトイレ兼休憩室にあったソファーを見つけるやいなや、座り込んでしまう。そして座り込んだまま、動く気にすらならない私達。あまりにも心地よく、このままずうっと座りつづけ、眠ってしまいたいという強い誘惑に何度も襲われる。
しかし、だ。幼なじみMが製作に加わった映画の上映会があるので、とりあえず彼女の学校へヘロヘロと向かう。Mは、映画の勉強のために日本から国費留学して、現在さまざまな立場で映画製作をロンドンでやっているのだ。
短編映画3本の上映会で、Mが参加した映画は3本目。ただ英語の会話がなかなかすんなりと耳に入ってこなくて、やっと耳になれた頃に、映画が終わってしまった・・・・・(汗)。ゆえに、映像としては楽しめたが、見終わった後に、Mにあらためてあらずじを聞きなおさなくてはならなかった。
さて、その次は、ライブ。Hからとうの昔にライブ会場のリンクをメールで送ってもらっていた私。とはいえ、ロンドンの街はよくわからないので、確認もせずMにメールを転送していた。Mはちゃんとその地図などを印刷しておいてくれたのだが、その地図をてっきりMが持っているだろうと思い、他人まかせで、何も確認せずに来てしまった私・・・・。
Mに本日のライブ会場のことを尋ねると、 「ゼロに家を出るときに地図を持ってきてって言ったじゃないっ!!」と突っ込まれる・・・・。えぇっ、そうだったけ?!!?!、と思うも、もう遅い。Mのほうも私が地図を持ってくるものだと思っていたので、完全にライブ会場の名前や住所を覚えていない・・・・・。
さて、どうしよう・・・・・・。きっと後に合流するはずの友人Sが知っているだろうと思っている楽観的な私達。が、現実は違った・・・・。Sもライブ会場の住所はうろ覚えだった。きっとあの辺だ、いや、もっと向こうだとうろ覚えのまま、カーナビーストリート周辺をうろつくものの、まったくたどり着けず・・・・・。
そうやって彷徨うこと1時間以上・・・・。どうしようもなくなって、ふとひとつの解決策を見出した。パリにいる夫に電話して、私の受信メールにアクセスしてもらい、以前Hから送ってもらったメールを探し当ててもらうという案だ。その時、ロンドン時間で午後10時すぎ、ゆえにパリでは午後11時過ぎになる。果たして夫は帰宅しているだろうか?!?!?!?。
一抹の不安を抱えつつ、藁をも掴む感じで夫に電話すると、反応があった。さっそくメールを探してもらう。幸いなことに、英語のメールだったので夫も理解でき、住所を探し当てることができた。
こうして疲れきったあとに、ようやくライブ会場に到着。ラッキーなことにライブは始まっていなかった。おまけに、まだ全然客が入ってなかった(笑)。
久しぶりに会うHらと長々と話をしていると、ようやく人が入り始めてきたところで、Hのバンドの演奏が始まった。奇妙なドラムのパフォーマンスに始まり、二重人格のように演奏が始まると性格が変わるHのヴォーカルとギターなどに、爆笑しつつ、高い演奏技術についつい惹かれてしまった。
観客のイギリス人らも、爆笑しつつ、最後にはかなりノリノリになっていて、物凄く楽しめて大満足。いとこI嬢も、Hを始め、バンドのノリにすっかりハマッテ、妙にハイテンションになっていた(笑)。
ということで、難行苦行の末、最終的に本来の目的を予想以上に楽しむことができて非常に満足なゼロでした。
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