ゼロの視点
DiaryINDEX|past|will
イースター休暇にどこへも出かけず、パリに留まるというのは初めてのこと。一度はやってみたかったので、なんだか嬉しい。
さて、相変わらず、この休暇を利用して、一日一善じゃないが、一日一本の割合で映画を見続けてきた。
金曜日は、奥田瑛二が初監督した『少女』(Une adolescente /2001)。小さな映画館に客がチラホラ、という感じだった。パリ映画祭で賞をとったらしい、この作品。昔の日活ロマンポルノみたいな雰囲気を出したかったのだろう、きっと奥田瑛二は・・・。少女役の小沢まゆは、不思議な魅力を出していたと思う。 きっとこの映画を一人で観に来ていたフランス人の50代以上の男性(何人かこういうのがいた)は、いつかこういうことがわが身に起こることを望んでいたことだろう(笑)。とりあえず、友人Gは、絶対だと思うに1ユーロ。
土曜日は藤田敏八監督の遺作『リボルバー』をパリ日仏会館にて。各シーンで爆笑しているフランス人もたくさんいたが、うちの夫はただの一度も笑わず・・・。だから、今回は一緒に来なくていいと伝えておいたのにっ!!。日本映画鑑賞も仕事の一つなので、私はせっせと足を運ぶ。帰りのメトロの中でも文句を言いたそうな夫だったので、このまま家に戻っても喧嘩になりそうなゆえ、シャトレで途中下車して、二人で友人Mのアパルトマンに立ち寄って酒のんで、おしゃべり。
さて、『家族ゲーム』にはじまり、上記の2本の映画には、必ず飲食物をぶちまけるシーンがあったのが、印象に残った。 "péter les plombs"(ヒューズが切れるという意味から、ブチ切れるという意味)を日本人がすると、こうやっちゃうのか?、と思ったほど、3本の映画における各シーンに類似点があり、面白い発見となった。
日曜日と月曜日は、映画館に足を運ぶ時間を逃したので、家でテレビにて鑑賞。とはいえ、映画館のように照明を全部消して、雰囲気を出してみた(笑)。
日曜日の晩は、懐かしい映画『オルカ』(1977年)。エンニオ・モリコーネの哀しい旋律とリチャード・ハリスの演技、そしてシャーロット・ランプリングの暗い目などが、どうも私のツボのはまる。何度観ても、なんだかしらんが、この映画が好きなことを再発見。
月曜日の晩は、やっぱり懐かしいイギリス映画『O Lucky Man!』(1973年)。リンゼイ・アンダーソン監督&マルコム・マクダウェル主演という、黄金コンビによる3時間弱の長編映画。これも、妙にツボにはまったっ!!。ブラック・ユーモアがたまらない。
ああっ・・・・、この日記を書いているうちに、色々と仕事のネタがアタマに浮かんできたので、仕事に復帰します・・・・・。
|