ゼロの視点
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2003年06月08日(日) C神父

 朝9時に、ロンドン在住の友人Mの母親がクルマで私達を迎えにくる。教会へ連れて行ってもらうのだ。何度もここで書いているように、私は無心論者、そして夫はアンチ・カトリックだが、そこの教会にフランス人神父がいるということを聞きつけて、是非会ってみたいと思ったからだ。

 実はすでに、私はこのフランス人神父のことをネットで下調べしていた(笑)。1926年生まれで、もと貴族。神父になるためにすべての財産と爵位などを放棄して、1954年にマルセイユを船で出て、33日間かけて日本にやってきたのだ。最初の目的は中国だったが、共産主義が強くなってきた関係で入国すらできず、そのかわりに日本に来日、現在に至るというわけだ。

 フランスに住んでみて、同じカトリックという言葉では括りきれない差異というのが、各ジェネレーションだけにも見て取れる。特に戦前に生まれた世代のカトリック信者というのだけでも、かなり興味深い存在なのだ、私にとって。そう・・・・・、私の姑のように(1923年生まれ)。

 教会に到着すると、そこには噂のC神父(こう書くと、まるでバタイユみたいだが)がいた。友人Mの両親が「本日はフランス人を一人連れてきた」と神父に伝えると、見る見ると神父Cの顔が笑みに包まれていき、夫に向かってフランス語で「本当にフランス人なの?」と話しかける。もうそこからは、日本なのに、まるでフランスにいるような雰囲気に早変わり。あーだこーだと二人とも典型的なフランス人オトコに変身。

 ミサの時間になったので、とりあえず教会内へ。神父Cは日本語で説法をよどみなく行う。ミサの後、またC神父とお喋り。本当に面白い神父なのだ、彼はっ!!。全然真面目じゃない。彼曰く「日本の信者は本当に真面目だけれど、神父を神のように度が過ぎる尊敬で崇めてくれるので、それがちょっと重い」と告白。その告白につられて、私達も爆笑。

 またC神父は、夫にもし日本語が話せないなら、どうやって会話が分かったフリをするか?、という方法を伝授。おまけに、日本のレストランはメニューを大変凝って作っているから、何枚か失敬してくれば?、等とも夫に
アドバイス。思わず、また爆笑してしまっている私達に追い討ちをかけるように、「だって私の母親はイタリア人だからねっ!!」と悪戯そうに言ってくる。

 こんな会話が1時間くらい続いた。あいにくC神父はたくさんやることがあったので、本日はこれでおしまい。そのかわりC神父は、私達がフランスに戻る前に一緒に食事をしようと誘ってくれた。もし、彼が言い出さなければ私が誘おうと思っていたので、もちろんOK。C神父との晩餐は、6月13日の金曜日となった(笑)。


 そのあとのんびりと浅草へ向かう。午後は私の4人のいとこ達(全員女でほぼ同世代)たちと、浅草寺をはじめ、この界隈の観光。まだ待ち合わせまで時間があったので、上野で暇つぶし。ああ、上野など、何年ぶりのことだろうか?!?!?!。色々なところをザッと見てみようと思っていたが、すぐに古本屋をみつけてしまい、結局そこ一軒だけで時間を使いきってしまった。

 そして雷門前で待ち合わせ。たくさんの観光客の中には、たくさんの外人。そこで人間ウオッチングをしているうちに、一人、また一人といとこ達が集い始め、全員集合。夫は、5人の美女(?)に囲まれ、終始笑顔。美しい花には毒があるというが、わしらが本当に美しいか否かは別として、含有毒の量は自慢できる。ま、夫にとっては知らぬが仏かっ?。

 もう、それからは爆笑三昧だったので、ここで書くことができない。なぜならあまりにも内輪ネタなので。いとこのH嬢オススメの焼肉屋では、本当に強烈にうるさかった私達だったことだろう。その後の隅田川クルーズでも、待合室であまりにも騒々しかったのは、私達です。そこに居合わせた方々・・・・、本当にすみません。



 今日の収穫は、浅草のポルノ映画館で購入した、ポルノ映画ポスター(1枚100円)を8枚。

 

 

 

 


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